天秤座

2023年下半期の天秤座は「試していきたいことを、試していく」を表す茶色が出ていました。

天秤座のすごいところって、「あんまり周りの環境やムードや空気感に影響されない。淡々と、自分がやっていくことを、やっていくのみ」と、ある種の「腹の据（す）わり方」みたいなものを持っている部分なのです。

2023年下半期の天秤座は「今の自分にできる試み」があって、その試みについて、「数年間を掛けて、一通りやってきた後の状態」にいます。自分が思い描いた構想や実験、そして、「やってみたかったこと」に関して、一通りやり終えて、一息ついている状態です。

その上で、あなたは、これからの自分が向かっていきたい、目標となる「新しい火」を探していきます。新しい自分のモチベーションであったり、「毎日触れたい」と願っていく刺激であったり、「知っていきたい」と感じる世界を再び探しに行こうとしています。あと、やっぱり、「我慢してきた解放時間」についても存分に楽しんでいっちゃおうとしています。

やっぱりですね、今年のあなたは「遊ぶこと」が重大ミッションになっていきますよ。

2023年は天秤座にとってかなり「ひとつの区切り」の時間でもあるので、「ここに至るまでのあなたの軌道」について、説明をさせてください。

まずですね、天秤座を動かす原動力のひとつとして、

「実際に自分でやってみて、納得したい」

という、「納得のモチベーション」がめちゃくちゃ強いのです。

天秤座は「世間で言われる常識」とか「狭い世界で通用している通念」みたいな感覚がけっこう苦手だったりします。「〇〇はこうあるべき」みたいなものですね。

そういうのに対して「え、やってみなくちゃわからなくない? 」とか「精魂尽きるまでやってみて、その先に見えてくるのがオリジナリティじゃない? 」とか、自分で考えて、自分で実行してみて、その上で、自分で納得していきたい。なんか変に、天秤座って「あんまり楽したくない人」なんです。そういうところがすごく不思議。

そもそもの話なのですが、天秤座は「常識」みたいなものに対して、あんまり信用を置いていないところがあるのです。

たとえば、「常識」とか「普通」とされているものも、「現時点では、皆が納得しているもの」に過ぎないだけで、あと何十年後には、その感覚は別に「常識や普通ではなくなる」みたいなこともよくあります。

だからこそ、あなたは自分自身を実験台にして、「こう生きると、こういう景色が見られるんだ」とか「こういう反応が返ってくるんだ」とか、実際に試しちゃう人なのです。

もうひとつ、天秤座はそういう意味で「外に向かう視点」が、他の人の何十倍も強いです。

• これを勉強すれば、私は自由になれる。外の世界のことを知っていける

と、「何をすれば、私は自由になれるのか」を考えて、それに沿って行動していったりする。

「狭い世界の中に閉じ込められると、手段ややり方を学んだり、自分なりに研究をしてみて、その檻から脱走しちゃう」のが天秤座なのです。

2023年下半期に至るまでのあなたは、人によっては「10年分ぐらいの、実際にやってみて、知りたかった成果」をやり終えた人もいます。だから、ちょっとだけ今のあなたは「燃え尽き感」があるかも知れないし、「同じことを繰り返してもしょうがないから、次については何をしていくかな」と探っている状態にいるのです。

もうひとつ大事な話をしたいのですが、色々なことを実験的にやり終えたあなたは、この2023年において「私は何者なのか? 」と、大真面目に思春期のような命題に取り組みます。

ここもちょっと説明させてくださいね。

「私」とは何かというと、おそらく、二つの側面によって成り立っている感じがあります。

ひとつの「私」は、「自分で作っていくもの」とか「自分で作りたいと願うもの」です。

「私はこうありたい」とか「私は、〇〇を目指している」とか、「私は△△のような人に囲まれて、□□のような生活をしていきたい」とか、自分の理想のベクトルに向かっていく「私」です。

そして、もうひとつの「私」は、「評価される」とか「見られる」とか、周りから扱われていく「私」です。

「私」には「自分で作っていく私」と「周りから評価される私」の二つがあって、その二つって、やっぱりどうやっても切り離せないです。「自分としては、どう考えてもチーズケーキを作るのが好きだし、得意なんだけど、周りや社会から要求されるのは“優秀な税理士としての私”」みたいなことはよくあるし、「周りから見られる私」を伸ばしていくと、待遇や給与とか評価なんかも上がっていく。

だからこそ、天秤座は「旅をすること」によって、「評価される私」を一回リセットしたり、ぶっ壊していくのです。自分が関わる現場や、生々しい「生活の場」から離れることによって、自分をリセットしていくのが、「渡り鳥のような習性を持つ」天秤座の必要行事でもあります。

だからですね、「旅が出来なくて、その場に居続けなければいけなくて、狭い場所に閉じ込められた」天秤座は暴発する可能性を常に持っている。旅によって自分を壊せる時間を持つわけだから、その壊せないエネルギーが「破壊」になって外に向かっちゃうことがあったりもします。だから本当、しつこいけど、ここまで本当にお疲れ様でした。あなたがやってきた「我慢」や「自制」は、本当にすごいエネルギーを使ってやってきたわけだから、相当、えらいです。

ここまで、色々なことを話してきてしまいましたが、2023年の天秤座は

1. 自分なりに、十年分ぐらいの実験を一通りやってきた
2. とりあえず、その疲れもあるし、リセットをしたい。旅をしたい。離れたい。お疲れ様でした、私

の流れをやっていきます。

その上で、あなたがこの2023年下半期にやっていくことは「これからの自分にとっての、環境整備」をやっていくのです。

まず、この2023年下半期のあなたは、「これまでの自分がすごく深く影響を受けたもの、刺激を受けたもの、濃い繋がりのあるもの」から、一旦、「距離を取る」ようなことをしていきます。

別に、縁を切るわけではないし、何かを辞めてしまうわけではないのですが、「自分なりに勉強し直したい」気持ちが強く起きてくる。特定の立場に属するわけではなくて、中立の位置で、自分なりにやっていきたいことが増えるのです。

あと、「何を頑張るか」ではなくて、「まずはリセット。遊ぶこと。風景を変えていくこと」の旅は本当に必要です。

空港や駅、特に遠い場所に行けずとも、それぞれの街や駅に降り立った時の「匂い」や「人が歩くスピードや表情」は、実は本当に違います。その「違い」を調べに行く活動なんかも是非やってみてくださいね。

あなたにお伝えしたいことがあります。

今回、天秤座の2023年下半期の占いをしていった時に、あなたに目立った態度や姿勢が「とにかく自分で決めた限界を乗り越えようとしてきたこと」だったんです。歯を食いしばって、限界にぶち当たって、疲れを乗り越えて、「自分に対して、自分が“これもできたぞ”と証明」もしてきました。

あなたがやってきたことは、「理想を設定し、そこに向かって突き進んできた私」です。

でも、この2023年下半期の天秤座は「理想」に向かっていく私もいるのですが、「地に足を降ろし、ローカルに向かって帰っていく私」もやっていきます。「いってきます」ではなくて、「ただいま」の活動の方も大事にしていくのです。

「私は変わっていかなきゃいけない。乗り越えていかなくちゃいけない」じゃなくて、「まぁ、これが私っす」という、等身大の自分で過ごせる場所。

この2023年下半期は、「なんか、初めて会ったような気がしない人」とか「第二の故郷」のような場所とも縁ができやすいです。あなたが今住んでいる場所でも良いので、「古くからやっている、常連だらけの居酒屋」とか、「入るのがちょっと勇気いるな」という場所に飛び込んでみてください。

補足になるのですが、良い居酒屋と、良いカフェには、「銭湯に浸かっているような、穏やかな顔をした常連のおっさん」が生息しています。そういう素敵な紳士淑女を探すことなんかも是非やってみてほしいです。

都会にいると、スマートフォンや携帯電話を通じて、色々な情報にアクセスをして、「知っていくこと」ができます。でも、2023年下半期の天秤座は「実際に現地やその現場に行ってみないと、そこに何があるかわからない」経験をたくさんしていきます。

あなたが人生に困ったら、人生の中で立ち止まってしまったら、「職業：探検家」に戻ること。実際に行ってみて、飛び込んでみて、「こんな世界もあったんだ! 」と驚いてみて。そういう「発見」が天秤座であるあなたの原点だから。

「発見したことについて、上手いコメントをしよう」

とか、そういうことを考えないで大丈夫だから。「わー! 」とか「すげー! 」とか「つまんねー! 」と言っていれば大丈夫。語尾に「! 」をつけておけば、大体のことはなんとかなっていきますよ。

この2023年下半期のあなたの「運に乗っていくパワー」と、「色々な人や仕事を惹きつける勢い」はすごいです。だから、頑張ろうと思えば、いくらでも頑張っていけるし、成果も出していける。

でも、そういう状態で「上を目指す」とか「頑張ること」をやっても、何かが息苦しくなっていっちゃいます。

もし良ければ、「海外のビーチの現地中継」をやっている動画とかを見てみて。海外の人が持っている「バカンス」と「ハッピー」の空気を自分に伝染させてみる。

「この仕事が終わったらご褒美」でも良いですし、「解放されてー」と叫んでも良いですし、「慌てないで、ひとつひとつゆっくり取り組んでいこう」でも良いです。「海外の人が持つハッピーの雰囲気」に触れてみると、あなたの推進力が良い形で「まろやか」になっていってくれます。

「頑張ること」と「なるべく、ハッピーの空気をなくさないこと」を大事にしていってください。

本当、最後になるのですが、これまでもお疲れ様でした。周りや自分を認めさせるために頑張ることも大事だけど、「ゆっくり流れる空気の貴重さ」をちゃんと実感していけるし、あなたのペースでやっていってくださいね。

2023年下半期の仕事面でのあなたのテーマは「ヒアリングと、インタビュー能力を磨く」です。

仕事運も含めての話になるのですが、2023年下半期に至るまでの天秤座を見ていった時に、「背伸びの状態」はかなりあったのです。天秤座は仕事において、「ここまでをやっておけば良い」という範囲に留まらず、「今回はこういうやり方にしたけど、他のやり方をしたら、こういう結果を出せたかもな」と、他のオプションを考えたりもします。あとやっぱり、「淡々とやっているように見えながらも、明確ではないチャンスに対しても、体当たりでぶつかっていった」歴史もあります。

2023年下半期の天秤座は、「背伸び状態」を一回解除して、「ローカル的なものに着地し、少し肩の力を抜く」などの動きが出てきやすいです。地元が一緒の人と仲良くなるとか、あと、「第二の故郷的な場所と巡り合う」、または、「ローカルなものに注目して、一緒に盛り上げていくお手伝いをする」など、ある地域などでコツコツやっている人やものとの縁が強まるのです。

あなた自身に関しても、「ある場所において“当たり前”とみなされる仕事」をしていたけど、それが「外の場所」においては、すごい希少価値の高い仕事として評価されるなど、場所の移転などに縁が出てくるので、色々な人に話を聞いてもらったり、疑問があったら尋ねたりしてみてくださいね。

自分自身の話を聞いてもらうことも含めて、他人の話をちゃんと聞くなど、「ヒアリング」も大事になっていきます。

仕事やビジネスにも使えるテクニックとしては、あなたが仕事で会って「素敵だな」と感じた人に対して、「この人に聞きたい3つのこと」を質問として用意してみてください。「仕事をするにあたって、楽観的であることと、悲観的であることのどちらを重視しているんですか？」とか、優秀なインタビュアーになっていくイメージを持ってみて、ヒアリングを駆使していってくださいね。

2023年下半期の恋愛面や人間関係でのあなたのテーマは「刺激を感じない関係こそが大事になるかも」です。

まず、こういう話からさせて下さい。天秤座の人って、「独立し、自分の考えを持っている個人主義者のように見えるけど、実は、けっこう色々な人の影響を受けている人」でもあります。

これには理由があって、あなたはやはり、タイプとして「新規の時代を作っていく開拓者」であるし、「時々は、群れから離れて、自分独自の動きをしていく探求者」でもあります。

だからこそ、「私が知らない感性や、独自のロジックを持ったり、オリジナルな生き方をしている珍獣みたいな人」に弱い部分があるのです。天秤座自身がそこまで強く「群れの中に所属をして安心をしているタイプ」ではないため、自分と同じように群れから離れてモシャモシャ草を食べている珍獣タイプの人に共感し、また、「私がこの人の才能を保護してあげなきゃ」と、たまに「秘書官」的な役割も引き受けます。

そういう天秤座なのですが、2023年下半期の恋愛面や人間関係は「刺激組」と「穏やかな家族のような人達組」の二つのパーツによって構成されていく流れがあります。「刺激組」というのは、これまでもお話してきたように、「時代の先っぽにいるかのような、独自の感性と感覚で生きている人」。そして、「穏やかな家族のような人達組」というのは、自分の親友のように、そこまで連絡としかもしないけど、「見守ってくれている距離感にいる」人達のことです。

天秤座は「刺激組」の魅力に弱いのですが、そこだけに引きずられ過ぎてしまうと、逆に迷路になってしまうこともあります。ですから、刺激は受けつつも、「私はもうそこまで、この人から受ける刺激はないかもな」と“穏やかさ”を感じる人との関係や親交の方を大事にしてみて下さい。「刺激」、「カリスマ性」、「過激さ」とか、そういうものに惹かれつつも、「穏やかな人達との交流」の方こそが、けっこう大事になっていきそうです。

「この人、発言する言葉は特に鋭くないけど、いつも皆を見守っている雰囲気が本当にすごいな」と、その人の表面には表れない、裏に秘められた雰囲気を発見して、リスペクトしていくこと。「良いお友達になれそうな人」との関係を大切にしていってくださいね。