水瓶座

2024年下半期の水瓶座は「傷が、傷ついた」を表す白が出ていました。

まず、ちょっとこういう話からさせてください。

今回、2024年下半期の占いをさせていただいたのですが、どの星座の人も例外なく、この2024年下半期にたどり着くまでがとても大変だったのです。

もうすぐ、2024年下半期は始まっていきますが、今は「嵐の中の海を泳ぎ切って、陸地にはたどり着いたものの、しばらくぜーぜー言って動けなくなっている人」も多くいらっしゃいます。

水瓶座もやはり、これまで駆け抜けてきた数年間分の疲れは溜まっていたりもして、特に今回、「根本的なところで、水瓶座を動かし続けてきた“傷のパワー”が傷ついていた」のです。

「傷が傷つく」

って、ちょっと変わった表現ですよね。

でも、この「傷パワー」を解明していくことは、水瓶座の生態を解明していくことにもなったりするし、あなたと「傷」はとても馴染みが深いというか、やっぱり、切っても切り離せない関係性にあったりもします。

まず、「水瓶座を動かしてきた傷パワー」を説明していったあとに、2024年下半期のあなたの運勢の話に移らせてくださいね。

少し前に、知人のあるひとりの方が「クリエイティブとは、復讐行為である」と言っていて、それが何か、すごく「水瓶座的」だと感じたのです。

どういうことなのか。

ここまでも少し触れてきたように、水瓶座を動かす大きな原動力のひとつが、「傷」なのですね。

そもそも、人は誰しも、生きていくことや成長していく上で「傷つくこと」は避けては通れません。友達のちょっとした一言で「うっ」となったりもしますし、今の時代だと、下手にSNSを無防備な状態で見てしまうと、超ド級に傷ついてしまうことなんかもあったりします。目の前にいる人と、あまりにも話が通じなくて傷ついてしまうことなんかもあります。我々の身の回りには「傷」が溢れていたりもするのです。

そして、水瓶座の人はこれまでの人生を生きてきて、「え、おかしくない? 」とか「え、なんでこれ、もっと面白くできるのに、こんな陳腐なかたちで改変されちゃったんですか。今までの風習やパターンを変えることが、そんなに悪いことなんですか? 」など、そのような「傷の叫び」みたいなことをずっとやってきたところがあるのです。

「クリエイティブとは、復讐行為である」

とは、あなたはですね、「陳腐さ」や「かたち通り」、「考えずに、ただ繰り返されてきたこと」、「センスのない悪口」など、いっぱい色々なことに対して「つまんねー! 」と言って傷ついてきて、「じゃあ、私がもっと面白いもの見せてやるよ」とか「今に見てろよ、コンニャロー! 」と言いながら、あんまり面白くないなと感じてしまう世界に対して、常に光の投石をしてきた傾向があるのです。自分自身が「つまらない」、「面白くない」と感じた以上、その責任を取って面白くしたいなど、そのような奇妙な律義さがあなたにはあるのです。

そういう意味で、あなたを動かしてきた大切な原動力のひとつに、間違いなく、この「傷パワー」はあって、「もっと面白くなる可能性のあるものを、面白くしていかないことは、私は絶対に許せない」と感じて、どんどん自分なりに手を加えて、愛を込めて、あなたは「つまらない」に対しての復讐行為をしてきたのです。

でもね、やっぱり、この2024年下半期に至るまでの激動の流れと、そして、「世の中全体の異様な沈黙感」の流れの中で、あなたを動かしてきた「傷パワー」が深く傷つき過ぎたり、「疲れちゃったわ」と言っているのは事実なのです。

単刀直入に言うと、あなたにとっての2024年下半期は、あなたを動かしてくれた「復讐の傷パワー」に対して、「これまでお疲れ様でした。ありがとう。ちょっとリラックスしてくださいな」と言って、温泉に浸けたり、綺麗な景色を見せてあげることによって、いわゆる、「供養」みたいなことをしていくのが大事になっていきますよ。

これ、勝手なことを言うようで申し訳ないのですが、水瓶座って、「勝手にワクワクしている動物」みたいなところがあるじゃないですか。

人に喜んでもらったり、驚いた反応を引き出すためのビックリ箱をずっと勝手に自作している、普段は森の中に住んでいる動物。「今回は、折り紙で作ったカバを入れたぞ。きっと驚くだろうなぁ」と言って、箱の中身に入れるものを工夫しながら、コツコツとビックリ箱を作り続ける。

「みんなが喜んでくれるかも知れない」、「みんなが驚いてくれるかも知れない」。その想像力だけで、あなたはこれまでも、あなたにしかできない「気持ちを込めた贈り物」を作り続けてきました。雨の日も、風の日も、体調が優れない日も、あなたはその作業を続けてきた。

これまで、素敵なビックリ箱を作り続けてくれて、ありがとうございます。

そして、あなたは別に「ビックリ箱」を作らなくても素敵なのです。そんなことは、みんながわかっています。たまにヤケクソになって、ビックリ箱の中に「腐敗した竹ざお」なんかを入れていても大丈夫ですし、そんなあなたの茶目っ気がみんな大好きなのです。ありがとう。よくやってきましたね。

ここからは、そんなあなたを含めて、あなたの中の「傷パワー」が回復していくように、この2024年下半期にやってほしいことを伝えさせてくださいね。

2024年下半期の水瓶座なのですが、アドバイスとしては「二拠点生活」を勧めさせてもらいたいのです。

この時期のあなたは、「衣食住や健康」に対して、すごく大きな取り組み直しをしたり、あと、大がかりな実験をしていって、「生きていく基盤そのもの」を作り替えていくようなイメージがあったりもします。

まずですね、実際に「二拠点生活」といっても、実際にそんなことができる環境にある人や、財力を持っている人なんてそんなにいませんよね。これを書いている僕だって、「夏は北海道に住んで、冬は沖縄に住みたいなぁ」と、三千回ぐらい空想しましたが、どう考えても「現実的には」、難しかったりもしますよね。

実際、この2024年下半期のあなたにやってほしい「二拠点生活」は、「週末になったら、最小限の生活道具を持って、違う街に行って一泊してくる」みたいなことです。

何かですね、旅行や旅って、目的を持っちゃったりもするじゃないですか。近くにある観光地なんかも調べてしまう。もちろん、そういうことをしてもらっても大丈夫なのですが、「この街に住んだら、このスーパーを使うのかな」など、自分で居心地の良い街を発見してもらって、実際にそこへ、無目的に「ただいまー」と言って帰るような実験をしてみてほしいのです。

一泊したりするのはお金がかかってしまったりもするので、「隣町にある、お気に入りの喫茶店や図書館」など、そういうところでも良いです。大事なのは、普段の自分の生活圏内から、もう一歩だけ外側の世界に出てみて、そのエリアのどこかに「居場所」を作っていくこと。居場所って、自分のお家や地元、そして、職場や学校以外に作っていってみると、そこが「現実からの逃げ場」みたいに機能してくれたりもして、けっこう心強く感じたりしますよ。

目的を持って観光をするのではなくて、ただ、違う街に「いる」自分を作っていく。

ほら、たまにテレビなどで、「毎週一回は、電車に乗ってこのお店に来て、朝ご飯を食べるんですよ」と言っている老夫婦の方とかいらっしゃるじゃないですか。ああいう人の雰囲気って、けっこう素敵なのです。自分の生活圏内以外に、心安らかにいられる居場所を持つ。それがあなたにとっての、「自分を回復させていくための、二拠点生活の実験」なのです。

2024年下半期のあなたが大事に取り組んでいく作業は、やはり、「ワクワク感の回復」になります。

これまでも、水瓶座のことを「勝手にワクワクしている動物」と伝えてきたりもしましたが、やはり、あなたの中から「次はこういうことをして、驚かせよう」みたいなワクワク感のビックリ箱がなくなってしまうと、「相当疲れている」と言っても過言ではないのです。

二拠点生活や、普段の自分がいる場所以外の居場所を持つことなど、そういうことをやっていくことに、実質的な「意味」はないかも知れません。

でも、普段の自分の生活圏内に収まり過ぎてしまうと、あなたは頭が良い人なので、「パターン」が読めていってしまう。驚くこともなくなってしまったりもするし、やるべきことが「作業」や「義務」みたいな感じにもなりかねません。だから、居場所を変える。違う風を浴びてみる。景色を変えてみる。それをすることで、「次に何をしでかしていきたいか」が勝手に作られていくから。

自分を解放させてあげて、「私、何も光るものを持ってないっすよ」と言える自分を許していった時、あなたにとってこの2024年下半期にしか生まれなかったようなストーリーが出てくる予感があります。

もっと言うと、あなたがこの2024年下半期に手がけていく「クリエイティブな行為」は、もはや、「今に見ていろ」という復讐行為には該当しない、新しいやり方になっていくかも知れないのです。

すごく変なことを言うようなのですが、2024年下半期のあなたは「自信の無さ」と、友達になれるかも知れません。

これはけっこうすごいことで、今までのあなたは、「自分に自信をつけるため」に頑張ってきたようなところがあったりもしました。自信がない自分を乗り越えて、なんらかの自分にしかない武器を持って、そして、いざという時に「変身」もしていって、「何かが光る存在」になっていきたかった。

でも、この2024年下半期のあなたは、けっこう自分の「スッピン」をさらしていくことができるようになります。その理由は、やはり、色々な「無茶へのチャレンジ」とか「どんなに調子が悪い時でも、責任感を持って頑張ってきた」などの、そのような修羅場体験を経たあとに、「もう、そのままの自分でいいや」という気持ちが芽生えてきたからかも知れません。

何も武装しないで、何も用意しないで、あなた自身が主導権を握らないで、ただ、「みんなと一緒にスッピンで遊ぶ私」にもなってみたい。

今までのように、水瓶座自身が脚本、演出、監督、主演、なんなら、みんなのお弁当を手配するような人の役割を全部こなすのではなくて、つまり、あなたが全部を計画して主導するのではなくて、「とりあえず集まって、このメンバーで何か遊ぶべ。私もスッピンだし、みんなもスッピンでいいべ」の気楽さを持っていく。

ここで言っていることについて、「全然意味がわからない」と感じたとしても、この2024年下半期は、「自信の無さと友達になっていく」感覚は持ち続けてみて。何かをやっていく際に、「よーし、自信がないぞー」とつぶやいて、始めていってみて。これまで準備をしてくることが多かったあなたの中で、何かが変わっていくから。「委ねる」という感覚が出てきてくれるから。

復讐以外に、遊ぶクリエイティブ、そして、委ねるクリエイティブなど、あなたにしかできない、色々なクリエイティブを試していってみてくださいね。

2024年下半期の仕事面でのあなたのテーマは「面白アンテナの復活」です。

まず、大事なこととして、水瓶座は仕事をする上でも「面白みを感じているかどうか」がすごく重要な調子のバロメーターになっていたりもします。

ぶっちゃけ、目の前のお仕事に「面白み」をまったく感じていないことがあったとしても、「帰ったらこの趣味の世界に没入しよう。よーし、面白くなってきたぞー! 」と、生活のどこかに「自分を捧げられるぐらいの面白さ」があったりすると、仕事も含む、全体的な推進力がアップしちゃう人なのです。

ですから、この時期のあなたの仕事面は、「どのように仕事のやり方を進めていくか」を検討するよりも前に、「生活のどこかに、面白さを復活させていくリハビリ」をしていく必要が出てきていたりもします。

そのやり方なのですが、一般的に、「面白い」という言葉や感覚でイメージされるものは、温度としては70℃から100℃ぐらいの「面白さ」だったりするのですよね。「あー、面白い! 」とか「心が震える! 」など。

そのような「面白い! 」に出合えたり、すでに手元にある人は幸運なので、そのままのお付き合いをしてみて。でも、一方で、この2024年下半期のあなたにやってほしい「面白さのリハビリ」は、温度として40℃から60℃ぐらいの面白さなのです。

イメージとして、普段の自分のアンテナが「面白い! 」と反応する温度よりも、少しだけ「ぬるま湯」みたいな感じで、温度を下げてあげる。そうすると、「あれ、あんなところに行ったことのないお蕎麦屋さんがあるな。面白そうだから入ってみよう」など、普段の自分がやらなかった行動や発見をしていくことができます。

その「面白アンテナの復活」こそ、この時期のあなたの仕事運の好調さに繋がっていくので、もしよければやってみてくださいね。

2024年下半期の恋愛面や人間関係でのあなたのテーマは「愛しき珍獣たちよ」です。

この2024年下半期の水瓶座は不思議で、「そもそも、他人と一緒にいることは奇跡だよな」と感じることが多くなっていったりします。

自分にとっての「他人」という存在は、生まれも同じじゃないし、年齢も異なるし、考え方や価値観も違って当たり前じゃないですか。「自分だったら絶対に選ばないアイスの味」を選んで、「おいしい」と言って食べるのが他人なのです。

ですから、そもそもの話として、なぜそんな「自分と違う存在である他人」と関わるかというと、それは、「自分の人生の予定調和を壊していくため」であったりするのかも知れないのです。他人と一緒にいると、自分ひとりの時には起こらないハプニングや奇跡が起きていったりもする。

2024年下半期のあなたは、「奇跡としての他人」に再び注目をし始めていきそうです。

目安としては、目の前の人に対して、「え、この人はそうするんだ」とか「あ、この人はこう言うんだ」と、自分とは違うパターンの選択をしていくことに興味を覚えていったら、その人はなんらかの縁が生じやすい相手です。

これ、不思議なんですけど、縁が生じない相手というのは、「え! そうするんだ! 」も生じないのですね。何か違和感のある行動をしたとしても、「そうですか」で済んでしまう。でも、「え、そうするんだ」と引っかかる相手とは、何らかの縁や物語を作っていける可能性があります。愛は、小さな興味から始まっていくものでもあるから。

もちろん、仕事面などにおいては、水瓶座は「プロ意識」と「仕事モード」に入る感覚が強い人だから、このような「他人に対する個人的な興味」はあんまり湧かないかも知れません。

でも、日常生活や、ちょっとした仕事の休憩中や雑談などにおいて、周りの人に対して「愛しき珍獣たちよ」の視点を向けてみて。「この人は柿ピーを食べる際、柿の種とピーナッツの配分が常に7:3になるように気を遣っているな」など、本当に色々な興味が見えてくるから。人ではなく、珍獣としての生態を観察するつもりでやっていくと、色々な「面白くて、愛のある人の姿」が見えてきそうですよ。