山羊座

2025年上半期の山羊座は「独立。卒業。ひとり立ち」を表す赤が出ていました。

2025年上半期の山羊座の運勢の話をしていく前に、どうしてもここで話しておきたい前書きがあります。それをまず、聞いてください。

この半期占いも含めて、僕が占いの執筆をする際に心がけていることがありまして、まずはもちろん、「この時期には、こういうことがありそうですよ」など、そのような運勢の話をしていきます。

でも、それ以上に大事だと思っているのが、ある時期に起こる運勢の背後には、「隠されたテーマ」があったりするということなのです。

たとえば、ある人が「最近、ちょっと色々と周りとのトラブルが多いよな。しんどいなぁ」と感じることがあったとします。それ自体は「マイナスな運勢」のように感じられてしまうかも知れないけど、その背後に隠されたテーマとして「自分の言いたいことをハッキリと伝えていかなければいけない」など、そのような宿題の存在が出てくることがあったりします。

今回、2025年上半期の運勢を見ていったのですが、今の山羊座の「隠されたテーマ」は、明らかに、「独立」というものだったのです。

ここ数年間の山羊座は、自分の中でもインパクトの大きい「独立」や「卒業」のテーマに向き合ってきたかも知れないのです。

• 長年、お世話になったグループや組織を離れた
• 長い間、固い絆で結ばれてきた人間関係の庇護から離れて、自分ひとりでやっていくことに決めた
• ふと気づいた時に、頼りにしていく人間関係が「今まで親交を結んできた人たち」ではなくて、「新規の人たち」に変わっていったような気がする
• 何か問題やトラブルがあったとしても、自分で考え、自分でぶち当たっていく方向で進んできた

など、「ひとり立ち」も含めて、それなりの覚悟と、けじめと、そして「これまで、お世話になりました。ここからは、私の力でどこまでできるかやってみます」という決意を持って、ここ数年間の山羊座は、前に進んできたのかも知れません。

とにかく、ここまでの山羊座は突っ走ってきました。

なんらかの「独立。卒業。ひとり立ち」を体験し、突っ走ってきたあなたは、この2025年上半期に「ちょっと突っ走り過ぎた。少し休みの時間も持ちたいし、余裕やゆとりも持っていきたい。その上で、これから先の5年や10年に向けて、基礎体力のようなものを作っていきたい」と言って、再び、また「新しい地盤作り」に取り掛かろうとしていますよ。

それでは、この2025年上半期のあなたの運勢がどのようなものになっていくのか。一緒に見ていきましょう。

最初にまた、ここまでの数年間、山羊座が向き合ってきた「独立」というテーマについての話をさせてください。

突然なのですが、どこか、これまでの山羊座は、「誰かの前で、子どもでいることができた人」とも言い表すことができるかも知れないのです。

この部分について、まず説明させてくださいね。

山羊座って、子どもの頃から「自分のオリジナルな技法や発想で勝負をしていく」性質を強く持っています。たとえば、子どもが、サッカーの技術を向上させたいという目的を持っていたら、大抵はサッカー教室に通ったりしますよね。でも、山羊座の場合は、山に登って、滝に打たれたりしている。または、「絵が上手くなりたい」と思った山羊座も、同じように、山に行って滝に打たれたり、ドングリを集めていたりするようなところがあるのです。

子ども大人関係なく、一般の人たちが山羊座のことを見ていくと、「とにかく、展開が読めない」とか「なんでこの人、こんなやり方をしているんだろう? 」と疑問に思うのですが、最終的な結果を出す段階において、きっちりと自分のオリジナルなやり方で技術や能力を仕上げてくるのが、山羊座なのです。何か本当に、奇跡の大暴走の人なのです。

山羊座は、他の人には真似できない「手段」や「方法」や「発想」を持つため、本当に奇跡のような結果を出してしまうこともあるし、同時に「大ハズレ」も人生の中で体験していくことが多かったりします。

そんな、ある意味においての「自由奔放さ」を持つ山羊座は、人の何倍も怒られたり、ため息をつかれたりして、「自分のことが情けない」と涙を流してしまうシーンも多かったりする。

でも、そんなあなたを見た人の中に、何十人かにひとりぐらいの割合なのですが、「あなたの自由にしたらいいよ」と、その自由奔放さやオリジナルなやり方を認めてくれて、愛してくれた人がいるかも知れないのです。

これまで、そういう人に出会ってこなかった山羊座も、根性で、「絶対に誰かには、私のことを認めさせてやる! 」と、自分だけの成果を出すまで、ストイックに駆け上がりまくっていくようなところがあったりします。

あなたは、あなたを愛してくれて、認めてくれる人のことが本当に貴重で、大好きになります。そういう人の前では、あなたは純粋な子どものように、ケタケタと笑っていくことができるから。

「おっちゃん! 私、山に行ってドングリ集めてくるね! そのついでに、この仕事のプロジェクト案、一気にまとめちゃうわ! 」と言って、ますます、あなたが持っている「自由な発想能力と、予測不可能な行動力」が上がっていく。

そういう、山羊座の親友であり、ファミリーの存在になれる人は、愛のスケールがバカでかい人なのです。

そして、山羊座は、自分に愛を教えてくれた人や、自由を認めてくれた人への恩を決して忘れないし、その人たちへの恩返しや、それを超えて、「人類」というものに貢献するために生きているようなところがあったりもするのです。

でも、2025年に至るまでの数年間、具体的にはやはり、2020年ぐらいからの山羊座は、ある決意を胸に秘め、「誰かの前で、子どもでいられた私」を卒業していきました。そして、今日に至るまで、目の前に出てくる「新体験」に対して、ちゃんともがいてきました。悲しい話ではなくて、自分なりに「誰かに答えを教えてもらう」、「誰かにやってもらう」という立場から独立して、「大人側の世界」の中に入って、ここまでやってきたのです。

「あなたの好きにやりなさい」と言ってくれた大人から離れて、自分で責任を持って、今の場所を設計し、管理して、方針を定め、「えらいね」と褒められなくても、自分のやるべきことをやり続けている。だから本当、2025年上半期が始まる前から、あなたはちゃんと頑張ってきましたし、えらいのです。

この2025年上半期は、「これでいいのかな? 」と言って、毎日悪戦苦闘してきた「独立初体験」の人が、ようやく自分の生活に慣れてきて、ゆとりや余裕を見出していくことができる期間になっていきます。

「ゆとり」や「余裕」が生まれてきたからこそ、「中だるみ」や「これをずっとやり続けて、果たして良いのか? 」などの問題点なんかもたくさん見えてきて、それに対しての「大がかりな軌道修正や新方針」に取り組んでいくことも、あなたの大きなミッションになっていきそうですよ。

大きな目線で見た時に、「なんらかの庇護下にあった人が独立をして、ここまで休みなく駆け抜けてきた日々」に、今の山羊座は少し疲れを感じています。そして、2024年からかなり本腰を入れて、「生活改善プログラム」に取り組んできているのです。

この「生活改善プログラム」では、健康面、対人関係、仕事の仕方、優先順位、余暇や休暇など、多岐の分野に渡って、「今までバタバタして取り組めなかったことに対して、ちゃんと計画性を持って取り組んでいこう」と、あなたは向き合い続けてきています。この「生活改善プログラム」は、2025年上半期も集中的に、そして継続的に取り組んでいくものになっていて、実際に、「あ、生活改善プログラムに取り組んできたおかげで、進展や成長が出てきたし、いつも以上に余裕や自由時間ができてきたぞ」と実感することも増えていくはずです。

その上で、この2025年上半期のあなたには悲願とも言えるようなものが出てきていて、それが、「新しい夢中を見つけたい」なのです。

言葉を選ばずに言うと、2025年上半期の山羊座は「毎日、取り組み続けなければいけないタスクやミッション」に対して、ありがたさや責任感を覚えていることは事実だけど、それと同時に「色々なことに対して、飽きてきた。刺激が全くない」と感じてしまっているかも知れないのです。

それに、2025年上半期のあなたは本能レベルで、「人生の時間って、けっこうあっという間に過ぎていく。今から5年先の未来も、多分、思った以上に早く迎えていきそう」と感じてきていたりもする。

だから、まだ0（ゼロ）の、未経験の分野の存在が、これからのあなたにとって、新しく打ち込めたり、切り開いていけたりする「趣味や道楽の世界」になっていきそうですよ。すでに習い事などを、本格的に始めていきたい気持ちが出てきている人もいるかも知れません。

新しい趣味や習い事などをやることによって、「毎週、あのレッスンがある木曜日が来るのが楽しみになる」など、良いかたちで生活の中に区切りをつけていけたり、思った以上に夢中になっていくことができそうです。

あなたは、2024年から続けてきた「生活改善プログラム」があって、そこに取り組む過程で、「時間の使い方の見直し」などもたくさんやってきたと思います。だから、ちょっと冷たいようですが、あなた自身が「燃えていく時間」、「目を輝かせていく時間」と、「そこに触れたとしても、何も感動が起こらない時間」の差が、かなり顕著（けんちょ）に分かれていくと思います。

やはり、2025年上半期のあなたにとっても、「時間」は有限で、貴重な財産や資源になっていくものです。あなた自身がちゃんとワクワクできたり、心惹かれていくもの、そして、これからに向けての投資用に、大切な「時間」を使っていくのが良さそうですよ。

2025年上半期のあなたは、ちゃんと今の自分に自信を持って、「未開のジャングル」にズンズン足を踏み入れていきそうです。「やっと、自分の地図を広げられる。未開の地に足を向けていくことができる」と、すごく気合いが入っているのです。

あなたにはもう、自分にとっての「回復スポットや安らぎスポット」があったりするし、「何をしていきたいか。何がNGなのか」などの、自分なりの方針も持っています。だから、自分の時間を有効に使って、「やらなければいけないこと」と「やってみたかったこと」をちゃんと両立していけそうですよ。

遠慮はいらないし、やっぱり、ここ数年のあなたは「大人側の世界」に入って、ここまで頑張ってきたからこそ、この2025年上半期は思いっきり「子どもに戻って、楽しんでしまう時間」も持っていってくださいね。

途中でバタバタしながらも、自己流のやり方で結果を出していってしまうのが山羊座なのだから。

やっと、「やりたかったこと」に手をつけていける時間になっていくから、一瞬一瞬の貴重な体験を大事にしていって!

2025年上半期の仕事面でのあなたのテーマは「『自分の自由時間を作っていきたい』という悲願がある」です。

ここ数年間、山羊座はけっこう大きな「自己改革」や「生活改善プログラム」に取り組んできているわけなのですが、その大きな理由のひとつに、「とにかく、自分の自由時間を作っていきたい」という悲願が込められているのです。

仕事面においても、この時期の山羊座は、

• ダラダラと仕事を続けてしまう（家に帰ってからも仕事をするとか）
• 仕事モードになるまでに時間がかかってしまう

など、そのようなかたちで「無計画」に時間を使わずに、時間を区切ったり、目標時間を細かく設けたりしながら、「ここまでは集中」、「ここからは私の時間」と分けていったりして、とにかく「自分の自由時間を確保」するために燃えていきそうです。

そのため、周りにいる人たちに対して、「無造作に、私の貴重な時間を明け渡さない」という意識も大事になっていきそうです。山羊座、自己犠牲を自然にやっちゃうことが多いので、ここは要注意なのです。

あともうひとつ、この2025年上半期は「私が仕事面で、やりたいことって何だろう? 」と、そのような自分探しのアプローチをするのも良いのですが、この時期は、「自分ではそこまで高く評価していないけど、私にしかできない仕事や、能力」について、周りからの「再評価」や「高評価」の動きが高まりそうなのです。

そういう意味で、「私がやりたいこと」と「私にしかできないこと」を、プロ意識を持って分けて、特に後者に対して、「地味で、面白くなさを感じてしまうこともあるけど、私にしかできないことをちゃんと大切にしていこう」と真摯に取り組み続けていくと、そこから仕事面での幸運の風が入ってくることが多くなりそうですよ。

2025年上半期の恋愛面や人間関係でのあなたのテーマは「新しい趣味や、新しい習い事の中に、幸運あり! 」です。

まず、大事な話からさせてください。ここまでもお話してきたように、2025年上半期の山羊座は、「これまでの私は頑張ってきたし、体力も使い切ってきたけど、色々なことに対して、少し飽きてきた。今の私は新しく、夢中で打ち込んでいける新分野の時間がほしい」と強く願っているところがあります。

この「新分野の時間」への願いは、恋愛面や人間関係にも強く関係していくのです。

結論から言うと、2025年上半期の山羊座は「新しい趣味や習い事」、または、「まったく触れてこなかった新しい人間関係」への縁や運が、爆発的に強くなっていきます。

ですから、「町内会の掲示板に貼ってあった料理教室の集い」など、目に入ったもので「興味あり! 」と思ったものには、ちゃんと反応して参加していくことや、もしくは「前からやってみたかったこと」に取り組んでいくことで、そこから縁が広がったり、深まったりしていきそうですよ。「新規開拓の縁」に関係する運が強まる時期なので、こういうやり方はお勧めなのです。

もちろん、「今まで築いてきた人間関係」も大事なのですが、今の山羊座は、運勢的には「完成」の域に達してしまっているところがあるのですね。つまり、「現状の知り合いなどを含む人間関係については、距離感も含めて、動くに動かせない、固定化されてしまっている状態」があったりして、新規の空気を求めていく方が得策だったりするのです。

そして、仕事面にも書いたことなのですが、山羊座には、「特技：自己犠牲」の部分が強くあります。だから、周りの人間関係に対して、気軽に「はい、私の労力と知恵と時間を使っていいよ。なんなら、あなたの代わりに私がその課題をやっちゃうよ」と、自己犠牲をやり過ぎてしまうことがあったりします。やはり、「簡単に、自分を明け渡してはいけないこと」は、頭の片隅に置いておいて、一気に話を詰めない人間関係をやっていくのが良かったりしますよ。