水瓶座

今回、2025年下半期の占い内容に入っていく前に、少しだけ、前説みたいな話をさせてください。

今まで、占いを通して、色々な人のことを見てきたのですが、その度に、「本当に色々なタイプの人がいる」と驚いてしまうことが多いのです。

たとえば、オギャー! と生まれたその瞬間から、「自分のために生きる！」と決めてしまったかのようなパワーの持ち主って、実際にいるのですね。その逆のタイプとして、誰かに教わったわけではないのに、自分のためによそわれたご飯を、「ん! 」と言って、目の前にいる人に渡してくれようとする人もいる。

占いをやっていて思うことなのですが、人はそれぞれ、「嬉しさ」や「喜び」、そして、「幸せ感」のようなものの味わい方に、個性差が出るのかも知れないのですね。

それらのものを、ガーッと自分で一気飲みする人もいれば、「他人経由で飲んでいく方」が「おいしい」と感じていく人もいる。そういう人は、「自分のことはよくわからないけど、他人が喜んでくれるのは、嬉しい」と感じていくような人ですよね。

なんで、このような話をしたのかと言うと、水瓶座が持つ、「ちょっとした複雑性」をちゃんと説明したかったからなのです。

水瓶座はどちらかと言うと、生まれた瞬間は「他人経由で、自分の喜びや幸せ感を味わう」ところがあります。周りの状況によく気づいていくし、「あなたが喜んでくれるためだったら、なんでもやるよ! 」という、そのような思いきりの良さも、リミッターを超えるかたちで持っていたりもする。

「はい、じゃあ、私のクッキー食べて。私の周りの人たちもみんなクッキーが好きだから、私はクッキーの作り方を研究して、みんなのために工場も建ててみたよ」など、あなたはそのような「過激とも言えるような、奉仕や貢献の心」を持っているのですが、水瓶座は面白いところがあって、ある日、「いや、みんなもさ、好き勝手にクッキーを食べているんじゃないわよ」と言って、突然、クッキー工場を閉鎖していくようなところもあるのですね。

つまり、水瓶座は人生のある瞬間において、「他人経由で、喜びや幸せ感を味わう自分」から、「喜びや幸せ感は、他人を経由して感じ取るのではなくて、私自身が直接、感じ取っていく! 」と宣言し、自分自身の生き方や考え方を急変させていくようなことがあったりするわけなのです。

何が言いたいのかと言うと、2025年下半期の水瓶座を表すカラーとして、「もう一度、0に戻って作り直し作業をする」を表す、紫が出ていたのです。それだけ、「一回、色々な物事を段階的に清算していって、0に戻ること」を大事にしているし、その上で、「自分なりにちゃんと、物事を作り直したい」という気持ちがすごく強くなってきているのです。

少し過激なことを言うと、「他人が作った世界」に腰を下ろすのは、必要最低限にして、「自分なりに、丁寧に作り上げていく世界」にコミットしていく力を強めていこうとしていくのですね。

では、水瓶座にとって2025年下半期はどうなっていくのか。一緒に見ていきましょう。

2025年下半期の運勢にも大きく関わってくる話をしたいのですが、占いをしていると、水瓶座は「大人になってからも、部活動や、サークル活動的な世界を持っている人」という印象が強くあるのですね。

たとえば、有志が集まって、色々な街にあるカレーを食す「週末カレー部」だったり、習い事も含めた「自主研究会」や「自主部活動」の世界と、水瓶座は深く縁ができていくことが多い。

「ただ、仕事だけをして、そのまま帰って寝る」みたいな生活をしていることは少なくて、趣味や道楽、本業以上に燃えている研究の世界など、二つ以上の世界に籍を置いていることが、やはり、水瓶座は他の人と比べても非常に多いのです。

なんで、そんなことをしているのか。

ここ、少しだけ抽象的な説明になってしまうのですが、人って、自分の中に「高温モード」、「中温モード」、そして、「低温モード」みたいなものを持っていたりするじゃないですか。高速、中速、低速としても良いです。

たとえば、プライベートでやっている部活動の「週末カレー部」も、いつもは土日のお昼時に集まって、街のカレーを食べて解散するだけなのだけど、誰かが、ぼそっと「カレーはやっぱり、スパイスだよな」とつぶやいて、その隣にいた別の人が、「いや、何言ってるんだよ。カレーはね、ライスが肝なんだよ! 」と言い返すなど、時々、そのような究極のカレーを巡る議論が巻き起こったりする。この状況って、熱いじゃないですか。普段の「週末カレー部」のテンションは「ういーす、ごちそうさまー」みたいな感じで、低温（低速）モードでやっているのだけど、たまに、「カレー論争」が引き起こされると、「朝の5時まで、カレーとは何かの話をしている」など、「激熱・高温モード」に様変わりしていくわけですね。

水瓶座は、「ひとつの温度や、ひとつの速度、そして、ひとつの限定された世界の中」に閉じ込められてしまうと、本当に参ってしまうのです。だから、自分の人生において、二つ以上の世界に籍を置いて、「お、なんか、面白くなってきそうだぞ。久しぶりに、こっちの世界で、贅沢な激熱・高温モードを味わえそうだ! 」と、常に自分の周りの世界がクルクルと回転し、それぞれの世界が、新しくて興奮する面を見せてくれることを楽しみにしている。

何かですね、左目と右目のそれぞれに、高性能のカメラを持っていて、一方のカメラで、鶴が初めて湖に着水した瞬間を撮影しながら、もうひとつのカメラで、氷の上ですべっているおじいちゃんを激写するなど、「決定的な瞬間を逃したくない気持ち」が強いのです。これ、水瓶座以外の人に説明しても、「え、なんでそんなことしているの? 寝なよ」と言われてしまうと思うのですが、あなたはそういう人なのです。

ただ、この2025年下半期なのですが、「二つ以上の世界に籍を置き、自分が属する世界に対して全力を尽くし、決定的な瞬間が出てくることを待ち続ける」ような激しい生活に対して、あなたは少しずつ時間をかけて、一通りの区切りをつけていきそうです。

「時間と体力、そして、気力は無限にあるわけではない」。

言葉にするとすごくシンプルなのですが、それを、痛感していく時期なのですね。だから、「二つのものに、全力で」ではなくて、ひとつのことを頑張ったら、もうひとつの活動は、ちゃんと休むなり、手を緩めるなど、そのようなやり方をしていくことが多くなっていきそうですよ。

ネガティブな話ではなくて、ひとつひとつを整理して、「また0から、自分の納得のいくような物語を作っていく」。そのための準備を、あなたはこの2025年下半期にしていくのです。

この時期のあなたは、「一日の時間の使い方」、「一週間の時間の使い方」、「一か月間の時間の使い方」など、あらゆるものを、見直していく動きが出てきそうです。

あなたにとって、この2025年下半期は、「色々な事情があって、増築を繰り返してきたお家を、一回、段階的に更地にしていく。そしてまた、骨組みから作り直していく」ような作業をしていく時なのです。もちろん、半年間ですべてができるわけがないので、ここから先の人生も含めて、長期的に取り組んでいくのです。

何かですね、言葉にすると本当に身も蓋もなくなってしまうのですが、「なんかもう、嫌だな。我慢できん」と、改革に踏み切る姿勢が強く出てきているのですね。

先ほど、「色々な事情があって、増築を繰り返してきたお家」の話をしましたが、人生ってそもそも、そういうものでもあるわけじゃないですか。縁があって、ある人からある仕事を紹介されたり、「それしか、やることがなかったから」という理由で、手をつけていくものもある。

そのような人の人生を「お家」に例えると、モデルルームのように均整の取れた家に住んでいる人なんて、ほぼ、いません。みんな、三階の斜め上に、ぼこっと、謎の四階が取りつけられていたりもするのです。

でも、これからのあなたは、工事のステップを分けながら、段階的に更地にしていって、「変な肉付けができないように、まず、骨組みの部分からちゃんと作り直したい」と、そのような気持ちで、再び自分の人生に臨んでいくのです。近所のおばちゃんが、「これ、うちで余った柱だから、つけちゃいなよ。テキトーにボンドでくっつけてみて」と好意で言ってきたとしても、「いや、ちゃんと考えさせてください」ときっぱり断れたりもする。

あなたは、自分が、納得を大事にする人だと知っているから。だから、できる限り、「テキトーに選んで、テキトーに肉付けしていく」みたいなやり方を、少なくとも、この2025年下半期には採用したくなくなっているのです。

やはり、この時期は「骨組みの部分の見直し」が大切になってくるので、まず、一日の時間の使い方、そして、一週間の時間の使い方を箇条書きにしてみて、「この時間、削れるかも! 」とか、「この時間はもっと増やしたいかも! 」、「今の私には、こういう時間がない。なんとか、育てていきたい! 」など、時間を可視化して、取り組んでいってみてくださいね。

2025年下半期の仕事面でのあなたのテーマは「絞る。新調する」です。

全体的な話からすると、この2025年下半期の水瓶座を象徴するアクションとして、「絞る」が強く出てくるのですね。

この、「絞る」は仕事面においても強く影響を与えていくキーワードになっていきそうで、これまでやってきたことを、そのまま頑張るのではなく、「今の自分がやりたいこと、やらなければいけないことを整理し、“全部”ではなく、“特化”の方向に舵を切る」動きが出てきそうなのです。

具体的には、

• メインで扱う製品やサービスを絞っていく
• 以前よりも、ターゲットを絞っていく
• 何かに特化して、それを深めて、新しい需要を見込んでいく

など、あなたが関わる仕事面において、そのような動きが加速していきそうですよ。

この時期なのですが、あなた自身も、あなたの周りの環境も、「これまでやってきたことを続けていくことに対して、ひとつの大きな区切りをつけたい」と願い始めてきているような時でもあるのです。怖い話ではなくて、何か、この2025年を、「ひとつの生まれ変わりの姿をお披露目する機会」と捉えて、それが、随所で発表されていったりもしそうです。

「自分でも予期していなかったような、ゼロからの再構築」が大きなテーマになっていくので、「仕事道具や、普段使っているアイテムを全部、買い替えたくなってきた」など、リセット願望も、大きくなりそうです。

その「買い替え」や「新調」の動きについては、一気にやると混乱してしまうことにもなりかねないなので、順番に、時期を分けてやっていくのが良さそうですよ。

2025年下半期の恋愛面や人間関係でのあなたのテーマは「みんなでやりたい、夕暮れの会」です。

本文でも書いてきたように、この時期のあなたは、「ある程度、長い時間をかけて作り上げてきた、自分及び、自分の周りの環境を、大規模にリフォームし直す」ようなことをしているのですね。

人間関係においても、「リフォーム」の動きは出てきそうなのですが、まず、注意したい動きとして、「短気を起こして、リセットをしないこと」が重要になるのです。

「もう、これまでの人間関係は一回清算したい! 私自身も、これまでの私とは違うし、もう、ポチッとな! ですよ」みたいに、「強制リフォーム」を急がないことが大切です。この「作り直し」の作業も、本当に大事になるので、少しずつ、時間をかけてやっていく必要があります。

この時期、恋愛面や人間関係において、あなたにお勧めしたいことがあって、もしよければ、「夕暮れの会」のようなことをやってみてほしいのです。

「夕暮れの会」という名称、なんとなく、弱々しいでしょう? でも、この「弱々しさ」こそが、この時期のあなたには必要になるものなのです。

水瓶座は、他の人以上に「私の人生は、私のものだ! 」の感覚が強いです。まるで、「自分という乗り物に乗って、困難は覚悟で、砂漠を横断してしまう」かのように、強い克己心と、幽体離脱ぐらいに冷めた感覚を持って、周囲の状況を眺めているようなところがある。

だからこそ、あなたは人間関係の中でも、「私の人生は、私がなんとかしなければいけない! 」と、意地の精神が強く出やすいし、その上で、「困っている人がいたら、助けなきゃ! 」の精神も持っている。

でも、この時期はリフォームもしているし、色々な物事を、時間をかけて作り直している最中なので、できれば、有志の人たちと「夕暮れの会」を開いて、「なんか、みんな歳取ったねー」とか、「疲れるねー」など、弱音を話したり、沈黙を分け合ったりしたいのです。

夕方から夜にかけての、「ゆっくり、お茶を飲んで話し合ったりする会」を、やってみてくださいね。

また、この時期は、「趣味が仕事の人」と縁ができやすいです。他の言い方をすると、「自分の仕事にやりがいを感じているし、誇りも持っているのだけど、その反面、誰にも知られないところで、常にプレッシャーを感じている」という人と、仲良くなりやすい。その性質は、あなたも持っているものだから。

そういう人と仲良くなるために、「やったー! 私の大好きなアイスクリームに、新作が出ました! 」など、好きなものに対して、目を輝かせて叫んでいるあなたを出していってみて。そうすると、「表には変態性を出さない、面白い人」が、不思議と、あなたの前だと心を許してくれて、一緒に面白い時間を作っていけそうですよ。