天秤座

2025年下半期の天秤座は「私の出番だー! 外に出せー! 」の紫が出ていました。

今回、2025年下半期の天秤座を占っていった際、これまでのあなたにはなかなか見られないような動きが出ていたのですね。

「何それ!? もったいぶらずに教えて! 」

となってしまうと思うのですが、ここ、大事な部分なので、ちゃんと順番に説明させてくださいね。

いきなり、不思議な話になってしまって恐縮なのですが、「人が持っている力」や「疲れ」、「その人を動かすもの」など、そういうものって、「現れる深さ」が違ってくることもあるのです。

たとえば、「最近、残業続きで疲れたなぁ」とつぶやいているような時に出ている「疲れ」って、「週末に休んだり、おいしいご飯を食べたり、笑ったりすれば」、解消されていくものかも知れませんよね。

そう、ここで出てきた「疲れ」は、浅い場所に出てきた疲れであるから、比較的、取り除くことも簡単なわけなのです。

でも、「いつもなんだけど、あの人と話をした後は、どっと疲れる。理由や原因はわからないのだけど、ご飯の味とかしなくなっちゃうんだよね」みたいに表現される「疲れ」って、まぁまぁ深い場所に出ているものですよね。週末においしいご飯を食べたとしても、簡単には取り除けないような代物であることが予感される。

このように、人は生きていて、日々、色々な疲れや嬉しさ、発想、やってみたいこと、どうしても許せないもの、飽き、退屈など、様々な力が出てくるものなのですが、それが、「どの深さや、どの層から出ているのか」によって、やはり、対応の仕方が変わってきたりもするのです。

話が長くなってしまったのですが、この時期の天秤座は、最深部、つまり、一番深いところにある「何か」が、外に出ようとしているのです。そこにあるものが、「私の出番だー! 外に出せー! 」と騒いでいるようなイメージがある。ごめんなさい、いきなりこんなことを言われたら、怖いですよね。

でも、怖くないし、ホラーの話にはならないので安心して聞いてください。

そして、ここまでの話のことは、「今の私は、いつもの私とは違う何かをしようとしているんだな。なんらかの、封印を解こうとしているのだな」と感じてみてくださいね。

それでは、2025年下半期のあなたの運勢がどのようなものになっていくのか、一緒に見ていきましょう。

もう少しだけマニアックな話を続けていきたいのですが、占いで人を見ていくと、その人の中にある「最深部」に、その人が自分の人生を生きていくための、大事な掟やルールなどが刻まれた柱や石碑みたいな存在があったりするのです。

たとえば、ある人が仕事で成功し、他の人以上にお金を持つことができたとします。でも、その人は「経済的には成功したかも知れないけど、私の周りには笑顔がない。どうしよう! 最近、ペットのカメ太郎も私に笑いかけてくれない気がする! 」と感じて、そのことに対して、激しいショックを受けたりもする。

こういうことって、人によっては、「え、全然笑顔なんてなくても、モノの値段を気にしないで買える生活の方が大事じゃないですか? 私にその生活を譲ってくださいよ! 」と感じる人も多いと思います。でも、その人の最深部にデーンと立っている柱や石碑には、「笑顔、大事! 」と刻まれているわけなのですね。これらの柱や石碑には、人は逆らえないところがあるものなのです。

そうすると、「まずい! 笑顔を感じないと、私は自分が何のために生きているのかわからなくなってしまう! 」と、それこそ、本当に心を入れ替えたり、人生設計を見直すことによって、その人なりの「笑顔、求む! 」の回路を作っていったりもする。

あくまで、僕自身の占いのイメージなのですが、それぞれの人には、自分の深いところに柱や石碑のようなものがあって、そこには「スリル、大事! 」、「お金、大事! 」、「他人に負けること、許さない! 」など、生存のために必要なルールや、価値観や幸せ観に繋がるような、大事な信条やポリシーが刻まれているわけです。

今回、2025年下半期の天秤座を占っていった時に、一番深いところにある「何か」が、「私の出番だー! 外に出せー! 」と騒いでいるとお伝えしました。

では、理屈や損得ではなくて、天秤座を突き動かすもの。そして、あなたの一番奥にある柱や石碑に刻まれている言葉とは何なのか。

もったいぶらずに言うと、

「私はまだ何か、できるのではないか? 」

なのです。

天秤座は、自分が生まれた時に授かった特殊な力や能力のようなものを、100％に引き上げたい気持ちがあります。自分の中の何かが、「何もしないで、未開発のままでいること」を嫌がる性質があったりもするのです。

だから、自分にしかできない何かを成し遂げた後も、そして、日々の生活に退屈を感じ始めた時も、「何か、もっと奥に物語があるのではないか? 」とか、「これまでと違う努力の仕方をしたら、今まで見たことがない景色を見られるのではないか? 」と考え、「仕事ばかりで、ずっと鍛えることができなかった感性を磨きたい」など、そのような活動をしていく傾向があります。

2025年下半期のあなたは、再び、自分自身に問います。「私はまだ何か、できるのではないか? 」と。

• ここまで、忙しくてできなかったこと
• 実は、興味を持っていた、未経験の分野
• 会ってみたかった人
• 再び、本腰を入れて、取り組みたいこと

など、それらのことを、「よし、時間ができたから、やっちゃおう! 」と、本気で挑んでいくのです。

この時期のあなたは、隙を見逃しませんよ。「忙しいからできない」とか、「時間がないから、無理」とは言わず、「この隙間さえあれば充分にできる! やりたかったことをやる! だって、やっと私の時間がきたのだから! 」と、猛然と、目の前のチャンスに食いついていってしまいます。

色々な方面に対して、「やっと解放された! パワー全開! 」と、あなたの本気を見せつけていってくださいね!

では、具体的に、この時期のあなたはどのような流れに乗り、何を目指していくのでしょうか。

まず、運勢的に大きな特徴として、「今まで、一位であったものが、一位ではなくなる」ような、大きな「順番替え」や「配置換え」が起きそうなのですね。

これは朗報でもあって、今までの自分の生活の中において、「まぁ、ここを動かすのは難しいだろうな」と思われていた不動のものが、「あれ、なんか、動かせそうだぞ? 」と変化していくこともできそうなのです。

「やりたいことがあったけど、仕事の拘束時間が長くて、それどころではなかった」と感じるようなことがあったとしても、その「仕事の拘束時間」や「仕事内容」などを、大きく動かしていくようなチャンスに恵まれていく。

ここで、もう少しだけ、「今まで、一位であったものが、一位ではなくなる」という現象について、説明をさせてください。

2025年って、どの人にとっても実は大きく、メモリアルな年になるような時で、その理由として、ちょうど、「新しい五年間の始まりの年」になっているのです。

それ以前は、2020年から2024年がひとつの五年間の区切りであって、その期間に生きる人たちのテーマは、「世界が混乱しても、私は、守るべきものを守る」というものだったのです。

イメージとして、自分の巣や住処を守る野生動物のように、自分が傷つこうが何だろうが、「ここだけは、死守しなければいけない」というものを守り通りしてきた。だから、2020年から2024年までの五年間は、どの人も、「知らず知らずのうちにボロボロになっていたこと」も多かった。

でも、そこからまた、大きな節目である、2025年から2029年までの五年間が始まって、そこでのテーマは「過去の五年間で鍛えられた私が、新たに挑んでいく冒険の物語」になっていくのです。

つまり、過去の五年間で「内に籠って、とにかく、守りの姿勢を貫いていかなければいけなかった人」が、今度は、意識を外に向けて、「攻めの姿勢」を持っていくことができる。

そんな背景があって、この時期は「今まで、私自身がどうしても重きを置いてこなければならなかった役割」などから解放されていくし、それに伴い、自分の中で「絶対的な一位」とされていた存在も、順位を交代していくようなことが起こっていく。

繰り返しになりますが、これまでの、「この生活を乗り切るために、自己鍛錬を続けていく」ような、自分の内側に向いていた意識を、この時期は大きく、外に向かって放っていくこともできそうです。

具体的には、「仕事や毎日の生活のことばかりだったけど、少しずつ、古い友達に再会していったり、外に向けて、自分の居場所を少しずつ作り直していく」など、そのような「解放」と「進出」の動きが活性化していきそうですよ。

最後にもうひとつだけ、この時期の天秤座が経験していく「解放」と「進出」の動きについて、話をさせてくださいね。

今、やはり、多くの人のことを占っても、そして、企業や団体などを見ていっても、「個人でも、組織でも、ひとつの時代を支えた重要なグループが、ひとつひとつ解散していっている」ような動きが伝わってきたのですね。

これは、寂しいことではあるのですが、「ひとつの大きな役割を終えた」印象があったのです。

何か、友達でも、パートナーとされる存在でも、「その時、いつも隣にいてくれて、同じ話をし続けられた人」って、すごく貴重じゃないですか。その存在があったから、あの頃の自分はなんとか明日に向かっていくことができた、とか。

それで、あなたにとって、この時期は、「再び、グループ化」の動きが盛んになっていくのです。ごく自然に、「仕事や今後の話について、いつもこの人に話すようになった」みたいな感じで、「新結成の動き」が出てきそうなのです。

これまで、「孤独の時間」が長く感じられてしまった人も、何かに縛られ続けてきてしまった人も、少しずつ、「え、私にこういう縁ができるんだ。何か、不思議だな」と感じられるような接触が増えていく。

急速に仲良くなっていく縁もあるし、良い距離感で付き合っていく関係もできる。

仕事でも、プライベートでも、「ここまで籠ってきた内の世界」から、外の世界へと進出する回路が広がっていって、新しい物語と出合っていきますよ。

「ここまでちょっと、長かったな」と言いながらも、また笑顔で、あなたにとっての大事な人や時間に会っていってくださいね!

2025年下半期の仕事面でのあなたのテーマは「ここは職場ではない。遊び場なんだ! 」です。

本文でもお伝えしてきたことなのですが、2025年下半期の天秤座は「今まで、自分の生活の中で絶対に死守してこなければならなかった、一位の存在が変わっていく」など、大きな順位の変動が起きてくるような時なのですね。

そして、人にとって、「仕事」とは、生活の中でも「死守していくべき、一位の存在」になりやすい。でも、やはり、この時期はその仕事運においても、「これまで継続して頑張ってきたことに対して、大きな区切りがついていくような時」であったりもするのです。

イメージとして、この時期のあなたは、今まで「一位」の座に就いていた「お仕事」に対して、0.7位ぐらい下がった感覚で眺めていくことができそうなのです。

こういうのって、大事な「価値観や視点を移動していくような時期」でもあって、具体的には、まず、職場に「仕事に行く」のではなくて、「遊びに行く」みたいな視点で眺めてみてほしいのです。

「よーし、それじゃあ、職場にゲーム機を持っていくぞー! 」とか、そういうことはなかなかできないけど、「職場を遊び場とみなした場合に、もっと楽しくなる要素として、何が必要なのか」など、今までの自分がまったく考えたことがないような角度で、物事を考えていき、変革をしていくチャンスだったりしますよ。

それ以外にも、「予測がつかない変動」が起きやすい時期でもあって、「仕事で知り合った人なんだけど、気が合って、友達になってしまった」とか、その逆のパターンで、「友達と一緒に仕事をするようになって、はじめは上手くいかないと思っていたけど、より深く、その人を尊敬するようになった」など、通常はあり得ないような変動や変化が起きやすい時だったりもします。

やはり、そのような変動を楽しんで、新しい価値観を作っていっちゃってくださいね。

2025年下半期の恋愛面や人間関係でのあなたのテーマは「異文化交際運と、愛の盲目」です。

2025年下半期の天秤座は、恋愛面を含む人間関係において、「想像を超えた、イノベーション」のような動きが起こりやすいのです。

これ、大事なところなのでひとつひとつ説明をしたいのですが、最初は赤の他人だった人同士が仲良くなっていく際に、「共通項目があるかどうか」って、すごく重視されるわけなのですね。

たとえば、「同じ学校の人」、「同郷」、「同じ趣味」、「タレントさんで言うと、誰が好きか」、「好きな食べ物」、「共通の友人がいる」、「この部分において、同じ考え方をしている」など。

そのような共通項目があって、自分とある人が、深い仲になっていったり、仲良くなっていったりするのですが、2025年下半期の天秤座は「共通項目が全然ない人同士で、なぜか、縁が深くなる」みたいな現象が起こりやすいのです。「好きな食べ物も、所属している分野も違うし、考え方も全然違う。でも、なぜか知らないけど、馬が合う部分がある」など、「異文化交流」のような交際運がすごく盛んになるのです。

そういう意味で、恋愛面でも、友人関係でも、知り合いでも、「この人とは、全然共通項目がなさそう」という人に、あえて声をかけていくのも大事だったりしますよ。

あと、この時期の天秤座なのですが、もうひとつ、他人に対する「愛の力」がすごく増していく時でもあるのですね。

天秤座の人は、普段はクールな雰囲気を持っていますが、内面に、「しょうがないなー」の、激熱の情愛感覚を持っている人です。相手の問題に気づいてあげたり、相手が喜ぶことをやってあげたりと、そのような奉仕や貢献によって、相手がレベルアップしていったり、成果を出すことを、大きな喜びにできるのです。

ただ、その「奉仕や貢献の力」が強くなり過ぎてしまう時もあるので、「その人と一緒にいる以外の、大事な時間」についても、無理やりでも良いから作ってみて。「その人だけが、私の心の穴を埋めてくれる」と、愛の対象がひとつになってしまわないようにだけ、注意してみて。

それでも、恋や好きの穴に落ちちゃう時は落ちてしまうのだけど、なるべく、「半分は穴に足を突っ込んでいるけど、半分はちゃんと現世にいます! 」みたいな状態を作っていってみて。