双子座

10代とか20代の頃に、友達同士で集まって、「将来、どういう暮らしがしたいか? 」など、そういう話し合いをしたことがある人はいませんか? 何か、こういう話は不思議で、自分ひとりで、「私は将来、どういう暮らしがしたいのかなぁ」と深く考えていくことってあんまりないけど、誰かと一緒にいると、「私は絶対、お風呂が大きいお家に住みたい! 」など、そのような話がポンポン飛び出していく。

このような空想系の話で面白いのが、「その人が普段は外には出さない、謎のこだわりや夢」の話が聞けることなのですよね。「屋根裏部屋がほしい」と誰かが言ったら、「この人は文章を書いたり、本を読む時間が幸せだと感じる人なのかな」と想像して、嬉しくなってしまったりもする。

空想としての、将来の夢の話は終電の時間まで続き、「また集まろうね」と言って、それぞれの家へ帰っていく。そこから数年経ち、あの頃、終電まで色々なことを話し合っていたメンバーは、大人としての「自分の居場所」を築くのに精一杯になっていく。

大人になって、頑張って築いていく、自分の居場所や拠点。そこはおそらく、「理想」と「現実」が絡み合った空間になっていきますよね。そのような「自分なりの居場所」について、あの頃に語っていた、「大きなお風呂があるお家」に本当に住んでしまっている人も出てくるけど、それよりも、「いやぁ、お風呂、大きくしたかったんだけど、やっぱり、家賃と立地が優先でさ」と、恥ずかしそうに言っていくことの方が多くなるかも知れません。

多くの人が、大人になっていく。それぞれの時間の中で「夢」や「空想」も大事にしつつ、同時に、「現実」に向き合う時間も増えていって、「この部分は頑張って夢を追求していくけど、この部分は妥協しても良い」など、自分の中で色々と調整していくことが多くなる。

前説が長くなってしまったのですが、今回、2026年上半期の双子座の運勢を見ていった時に、ここまで話してきた「夢」や「理想」、そして、「隠されたこだわり」に対して、再び、ちゃんと近づいていくあなたの姿があったのです。

その姿がとても興味深かったので、これから一緒に、占い結果を眺めていってもらえたら、とても嬉しいです。

改めて、2026年上半期の双子座は「夢、叶えたり! 」を表すオレンジが出ていました

ここまでもお話してきたように、2026年上半期のあなたには「夢」や「理想」、そして、「隠されたこだわり」に急接近していくような展開が待っているのです。

具体的な話を進める前に、大事なキーワードとなる「夢」の定義をちゃんとしておきたいと思います。「夢」には大きく、ふたつの種類があって、ひとつは、「人前で、社交辞令として話す夢」になります。言い方が悪くなってしまうかも知れませんが、面接などの場面において、「将来の夢を聞かれているけど、あんまり突飛なことを言ったら落とされてしまうから、少しアレンジしてお伝えしておこう」など、いわゆる、現実社会を渡り歩くための、名刺に似た、「自己紹介のツールとしての夢」というものがあるのですよね。

ただ、夢にはもうひとつの種類があって、それは、「私、絶対にお風呂は大きい方が良い。大きければ、大きいほど良い」とか、「私、年齢を10重ねていくごとに、友達を3人ずつ新しく作りたいの。おばあちゃんになった時、気が合う人がたくさんいたら、絶対に人生が楽しくなるじゃない? 」など、そのような「本音としての夢」です。

この、「本音としての夢」を人前で話すと、大体が「え、何それ? 」と驚かれてしまったり、「ちょっと、理解できないかな」と返されてしまうことも多くなります。場合によっては、否定もされてしまう。「え、なんでそこまでして、大きなお風呂を求めるの? 知っている? お風呂って、色々な規格があるし、そこにこだわってしまうと、選べる間取りの選択肢も大分少なくなるんだよ」みたいな感じで、「常識」とか「みんなはそんなことしていないよ」という御旗を持った正義の軍勢に、こてんぱんにされてしまうのです。

それで、この2026年上半期なのですが、あなたは、「実は私、自分専用の書斎が欲しかったんだよね」とか、「実は私、週に一回で良いから、深夜の3時までゲームをやる生活がしたかったんだよね」など、そのような「本音としての夢」を実現させていってしまいそうなのです。もしくは、すでに実現してしまった「夢」を土台にして、「さぁ、ここからどうやって面白い毎日を送っていくか」と、ワクワクしている双子座は多いのです。

何かですね、現状において、双子座はすでにもう、えらいし、すごいのです。というのは、多くの場合、夢は、「現実生活」を前にすると、かなり妥協させられます。なかったことにもさせられてしまいます。しつこいけど、正義や常識の軍勢にこてんぱんにされてしまうこともあります。

でも、あなたはめげませんでした。

「いや、私、改めて自分の人生というものを考えた際にさ、絶対に、深夜の3時までゲームをやる時間が必要なの。それができなければ、他の何を手に入れたとしても、嬉しくも何ともない」など、そのような姿勢を貫き、「自分だけの宝物」を諦めず、しつこく、ちゃんと取り扱っていこうとしてきました。

「私、大人の年齢になっても、大人じゃないかも知れないし、ワガママかも知れないけど、自分が考えた理想をなかったことにはできないから、自分の信念を貫いてきてしまったの」。

その感覚が、あなたにちゃんと「勝利」と「幸せ」を運んできてくれるのです。この時期のあなたは、「あ、いつの間にか私、自分の夢を叶えていた」と感じていくことが増えてくるし、「夢、叶えたり! 」と、具体的な「勝利」の瞬間に立ち会っていくことも多くなっていきそうですよ。

「自分なりの夢やこだわりに対して、しつこく取り組むこと」が、全体的な幸運に結びついていくことも多くなっていきます。たとえば、「部屋の片隅に小さな書斎スペースを作ってから、私の周りの流れが変わってきている気がする。その話をしたら、すごく興味を持たれて、書斎の会を開くことにもなった」など、「自分なりの小さな夢やこだわり」を大切に育てていくと、そこから「大事な縁や、次のお話」に繋がっていくことが多くなっていくのです。

もう少しだけ、この2026年上半期において、「夢やこだわりが、あなたにもたらすもの」についての話を続けさせてくださいね。

大げさに聞こえるかも知れないけど、この、「毎日、荒波」のような現代の世界を生きる上で、「他の人がどうかは知らないのだけど、私はこの価値観をとにかく大切にしたいんだよね」と思えるような、「本音としての夢」や「あんまり理解されないこだわり」を持つことは、本当に大事なのです。

今、将来のことがみんな不安で、その不安が、「周りはどういうやり方を選んでいるのだろう? 」と、周りの人の動向がとにかく気になってしまうような感覚を生み出していますよね。たとえば、今、話題になっていることやバズっていることなどに関して、周りがどういうことを言っていて、その発言がどれだけ引用されて、どれだけいいねがついているかを見ているだけで、一日が終わっていってしまう。

今、全員が、「気を抜くとすぐに、膨大な情報や価値観、他人の思考、言葉などで埋め尽くされた海の中で、漂流してしまう」ような環境の中で生活をしているのです。

そのような荒波状態の海を進んでいく上で、「他の人には理解されないかも知れないけど、私は深夜3時までゲームがしたい」、「書斎を充実させたい! 」など、自分にとっては輝いている「本音としての夢」を持っている双子座は、この時代を生きていく上で、かなりのアドバンテージを握っていくのですね。自分自身が持っている「本音としての夢」が、荒波の中で漂流していかないための「軸」となり、「重り」になってくれるから。

自分なりのこだわり、そして、夢に対して尽くしてきた結果、2026年上半期は、「夢からの贈り物」をもらっていくことになりそうですよ。

最後に、この時期のあなたは、「自分が好きで、探求していく世界」、そして、「たまたま、仕事などで、縁ができる世界」から、色々な「ログインボーナス」のようなものが贈られていきそうなのです。

何か、あなたと縁ができた世界の方も、あなたの来訪を歓迎し、喜んでくれているような雰囲気があって、「あなた、よくこっちに興味を持ってきてくれたね。はい、プレゼント」と言って、色々なレアアイテムを授けてくれそうなのですね。

だからこそ、あなたの方でも、もっともっと、「私にとっての、好き」を深堀りしていっても良いかも知れないですよ。

たとえば、「私は文章を書くことが好き」というものがあったら、「この人が話す言葉は本当に面白い。何か、この人の話し方の順序やリズムは、小説のようだ」など、他の人には発見できない宝物を発見していけるかも知れない。

自分なりの「好き」を持っている人は、他の人や場所などが持つ宝物を、発掘していくこともできるのです。その力を使って、あなたの方からも、色々な人や場所に「幸せ」を運んであげてくださいね。

2026年上半期の仕事面でのあなたのテーマは「クール派、ホット派、それぞれの着地点」です。

こういう話からしていきたいのですが、双子座は他の人と比べて、「仕事への向き合い方」が独特なものになっていきます。

これは本当に不思議で、同じ双子座でも、見事にふたつのタイプに分かれるのです。

まず、ひとつのタイプは「たかが、仕事派」の人です。このタイプの双子座は、「仕事というものは、私が好きなことを実現していくための、経済的な土台となるもので、特別な思い入れはない」という姿勢を持っていくことが多いです。

一方で、「仕事というものは、自分の一日の中でも、大げさに言えば一生の中でも、かなり大きな時間の割合を占めていくもの。だから、自分の仕事を通して、少しでも『住みやすい、理想の世の中づくり』に貢献していくような働き方をしたい」と願う、熱血派の双子座もいます。

上で挙げてきた、仕事に対する「クール派」と「ホット派」は、それぞれに真逆とも言えるぐらいにタイプが違うのですが、根底で共通する部分として「仕事に対しては、こうありたい」という理想を強く持っていることが挙げられるのですね。だからこそ、クール派は「とにかく、面倒くさいことは避けたい。出世の話が持ちかけられたが、それをやってしまうと、習い事の茶道教室に多大な影響が出てしまう」と思っていたり、ホット派は「私が理想を持って取り組んだ仕事があったのだけど、一緒に働いていた後輩のチームメンバーが退職してしまった。どうして? わ、私のせいかな? 」と、家に帰ってからも、頭を悩ませてしまっていたりする。

でも、この時期のあなたは、「仕事に対する理想と現実」を再検討したり、「仕事以外の生き方に対する、自分なりの理想やこだわり」を追求していく力が増していきます。

クール派の人だったら、「ちょっとこの仕事メンバー、面白いかも! 」と、今まで以上に「仕事の領域に関係すること」に興味が湧いてきたりもしそう。その一方で、ホット派の人は「仕事ひとつとってみても、そこに参加するメンバーたちの価値観や理想は本当に違うのだから、全部が私のせいではない。反省はできても、修正できない部分はあるわな」みたいな感じで、冷静に、上手い距離の取り方や着地点を発見していけそうですよ。

いわゆる、「クール派」と「ホット派」の逆転現象みたいなことが起こりやすいので、そこから新しい視点を得ることができたり、思った以上に良い経験を積んでいくことができそうです。

2026年上半期の恋愛面や人間関係でのあなたのテーマは「この人はなんで、木曜日の夜は、必ず早く帰りたいのだろう? 」です。

まず、2026年上半期のあなたは、人間関係全般として「ピクニック的なもの」を求めていく傾向が強くなります。どういうことなのかと言うと、これまでのあなたは忙し過ぎたところがあったのです。だから、「実は、本当に色々なプレッシャーを背負いながら、やるべきことをやってきた」みたいな感じで、責任感や重圧感を降ろしていきたい気持ちが強くなっているのですね。

ピクニック、または、屋外にあるベンチや、テラス席みたいなところは、良い意味で「気を散らすこと」ができるじゃないですか。目の前にいる人の話をちゃんと集中して聞くというよりは、「あ、今日は空が青いなぁ」、「あの人が持ってるカバン、新作かな」など、自分の集中を色々と逸らしながら、「うーん、まぁ、そうだよね。食べ物の中に含まれているタンパク質の量は、つい、チェックしちゃうところでもあるよね」みたいな会話をしていく。この時期、そのような「開放時間」を強く求めていくような傾向があるので、屋外や屋上、そして、自然があるところはラッキースポットになっていきますよ。

人間関係で少しだけ注意が必要になってくるのが、「この人とは合わないなぁ」と感じてしまった時です。普段は仲が良い人同士でも、「この人、いつもこういう場面で急かしてきて、合わないなぁ」と感じてしまうことってありますよね。その「合わないな」は、相手との相性という話ももちろんあるのですが、一度、「自分の頑固さが原因として起こるのかも」と考えてみても良いかも知れないのです。というのは、どの人も、自分の中に「頑固さ」や「こだわり」は必ず持っていて、それが、知らず知らずのうちに発動しやすい。たとえば、ある人の中には「誰かと一緒に行く旅行中は、普段よりも気を抜いて、ぼーっとすべきだ」という信念やマイルールがあったりして、それが、いつの間か発動されていることが多いのですね。それを侵害されると、「この人とは合わない! 」という感覚に陥ってしまう。だからこそ、相手とギクシャクした場合は、「私がこだわり過ぎていたのかも」と、少しだけ考えてみるのも良さそうですよ。

そして、この時期のあなたは、「この人は何で、いつも同じことをしているのだろう? 」など、相手の中に「謎の習慣や大事なもの」を発見できた場合に、その人がキーパーソンになっていきやすいです。

たとえば、「この人はなんで、木曜日の夜は、必ず早く帰りたいのだろう? 」と、不思議に思ってしまうような習慣を持つ人。大抵、そういう人は「木曜日だけは、絶対に人付き合いを重視せずに、家に帰って好きなアニメを観たい! 」みたいなマイルールを持っていたりするのですが、そのような「私はこれをやることで、日常生活とのバランスを取っています」という人と、この時期のあなたは話が合いやすいのです。

それに、「他人からの興味や評価を、自分の中の最上位に置かず、それよりも大事な充足時間を持っている人」というのは、いわゆる、「余裕のある人」だったりもするので、やはり、そういった意味でも気が合っていきやすいですよ。