天秤座

2026年上半期の天秤座の運勢の話をしていく前に、どうしても聞いてほしい話があります。

僕は今、週刊のしいたけ占いや、この半期占いも含めて、12星座の占いを書いておりますが、その執筆の原点は10年以上続けてきた個人鑑定の現場にあるのです。今は時間がなくて、個人鑑定をすることが難しくなってしまったのですが、当時、毎月40件から50件ぐらいの個人鑑定をライフワークとしてやってきて、やはり、その時の経験が「12星座を見て、占い結果を書いていく」という今のかたちに繋がっています。

もう少しだけ話を続けていきたいのですが、個人鑑定をしていた頃に、一番大事にしていた時間があって、それは「お客さんが玄関から入ってきた際に、ほのかに空間の雰囲気が変化する瞬間」だったのです。

まだ、そのお客さんとは一言も言葉を交わしたわけではないのに、「今、調子が良い」という人は、玄関に入ってきただけでパーッと爽やかな突風が吹いてきたように感じられたり。他にも、「あ、この人は土の匂いがするな」と感じた人は、「家族や友達に、自分の料理を振る舞う時間が、本当に幸せに感じる」と言っていたり。つまり、玄関先や初対面の場所、もしくは、久しぶりに再会した人と挨拶をしていく、その瞬間の雰囲気の中に、その人のコアとなるような情報が含まれていたりもするわけなのです。

なんでそんな話をしたのかと言うと、今回、改めて天秤座の運勢を見ていく際に、イメージの中で、まず、天秤座の人に玄関から入ってきてもらったのです。

するとですね、2026年上半期の天秤座からは、「色々なところを飛び回っていた風が、様々な種と共に大地に降り立ち、新しく生まれていく芽を大切に育てていく。腰を下ろしていく。落ち着いていく」というイメージを感じたのです。

色々と、わけのわからない話をしてしまって恐縮なのですが、この時期のあなたの運勢がどのようなものになっていくのか。それを一緒に見ていけたら嬉しいです。

もう少しだけ、天秤座のイメージの話をさせてください。

先ほど、「玄関先に入ってきた人の雰囲気」の話をさせてもらったのですが、その感触で言うと、天秤座は元々、「風の人」というイメージが強いのです。

この部分、少しだけ説明していきたいのですが、占いという分野において、「その人が、どのようなかたちでキャリアを築いていくのか」については、火のタイプや土のタイプ、そして、風のタイプなど、本当に色々なタイプ分けがされるのですね。たとえば、「火のタイプ」だと、メラメラと火が燃え上がっているわけですから、「絶対に、競争に勝ってやる」とか、「絶対に注目をされて、キラキラと輝くイメージでやっていきたい」など、いわゆる、「負けず嫌いさ」や「見栄を張る気質」などが、自分を上昇させていく燃料になっていくわけですね。

では、天秤座が持つ「風の特性」とは、どういうものなのでしょうか。

たとえば、「なぜ、あなたは今の仕事をしているのですか? 」と聞かれたら、あなたは、「うーん、何なんでしょうかね。その時、そういう流れがあったからかな」とか、「目が合って、やりたいと思いました」などと返していくようなところがあるかも知れないのです。なんていうか、これまでの自分の人生設計について質問された際に、「ほんの少しだけ、目が泳ぐ」みたいなところがある。失礼なことをずっと言ってきてしまって、ごめんなさい。

つまり、「絶対に私はこうなってやる! 」という強い意思があるというよりは、「人生のあるタイミングにおいて、たまたま、ある縁や、ある運命と目が合った。さらに、不思議な風が吹いてきて、そこに乗っかっていったら、今の私になりました」など、いわゆる、「まぁ、なんか、流れですかね」みたいな感じで、自分のキャリア形成がされやすいのです。

もちろん、天秤座の中にも、「絶対にこうなりたい! 」みたいな、確固とした「将来のイメージ」を持って、そこに向かって努力をし続ける人もいます。でも、あなたの場合は他の人以上に、「ひょんなきっかけ」とか「不思議な縁」及び、「その時の私、上手く説明できないのだけど、いつもの私の500倍ぐらいの力が出たのよ」などの、今の縁に繋がる不思議な話が本当によく出てきたりするのです。

「天秤座＝風説」の話はいくらでもできてしまうのですが、それをずっと話すと2026年上半期の占いが入るスペースがなくなってしまうので、今回はこの辺にしておきたいです。

極端なことを言うと、2026年上半期の運勢があなたに求めていくものは「縁から、意思へ」になっていきそうなのです。

2026年上半期の天秤座は「縁から、意思へ」の茶色が出ていました。

ここまですごく長く、「天秤座＝風説」の話をしてきました。そのような性質があるからこそ、天秤座は「絶対に私はこうでなければいけない」など、固定されたイメージをそこまで強く持たなかったりするのですね。

それよりも、天秤座は、次にやっていきたい「本気の計画」について、「なんか面白そう」とか、「なんかさ、昨日、夢で見たのだけど」みたいな感じで、真面目な人からは怒られてしまいそうなかたちで発案していくこともあったりするのです。「今、自分から見える目標やチャンスを、次の獲物にしていく」ような感覚で、その場の天才的な思いつきや、「その場所からまた、縁を感じるもの」を、次の目標にしていくのですね。

もちろん、2026年上半期においても、このようなやり方で、あなたは、あなたにしかできないことをやっていきそうです。この「その場の思いつきで、最大風速の風を起こし、いつの間にか目標を達成してしまうこと」は、あなたにしかできないようなやり方なのです。

でも、一方で、この2026年上半期は「スピードを落としてみる」とか、「その場に落ち着いていって、新しい種や縁を、時間をかけて育てていく」みたいなやり方も、選んでいきそうなのですね。

これが、上で話してきた「縁から、意思へ」の内容になっていて、言うならば、「特定の勤め先を持たずに、色々な場所へ行って髪を切っていた美容師さんが、お気に入りの土地を見つけて、そこに自分のお店を持つ」みたいな運勢が、あなたを待っているのです。

もちろん、この時期のあなたから「旅」や「フラフラしながら、結ばれていく面白い人やもの」が、完全になくなってしまうわけではありません。でも、「ひとつの目標を持って、短期で結果を出す」というよりは、「長期の生み出しや、育てる活動に入っていく」ような活動を、この時期のあなたはやっていきそうなのです。

面白い可能性や時間を、自分の意思で、少しずつ育てていく意思を持っていく。

この意思が、あなたの行く先や、落ち着く場所を作っていくための鍵となっていくのです。

目の前に「縁」が流れ着いてくるのを待つのではなくて、自分の意思で、「こういう場所を育てたい」と願い、ボランティアと仕事と趣味と、興味でやる研究が一体化したような、不思議な案件を取り扱っていきそうですよ。

具体的には、趣味や仕事、そして、プライベートで関わることなんかも含めて、色々な場所に、あなたにとっての大事な「居場所」を作っていくイメージを持ってみて。大好きな場所、大好きな人、大好きな時間。それらを少しずつ、1mmずつで構わないので、「面白いものとして育てていく」というイメージを持って、試行錯誤をしながら、関わり合う姿勢を持っていってみてくださいね。

2026年上半期のあなたには、「今の私の生活リズム、すごく良い感じ。気晴らしも取り入れたし、いくらでも頑張れちゃいそう! 」と感じられるような、新しい生活スタイルや、新しいシステムが定着していく流れが出てきます。

「今までは、良い意味でも悪い意味でも、これから先が『どうなるのか』の予測がつかなかった。何とか、今まで築いてきたものを守ろうと、頑張ってきた」。

これまでのあなたは、そのように踏ん張ってきたところがあったのですが、2026年上半期は、「来るもの拒まず、去る者追わず」とか、「身軽になれたー! 色々できるー! すごく楽しい! 」と思えるようになっていきそうです。その一方で、「私、ちょっとフラフラしてきちゃったところもあったけど、今のスタイルに落ち着いて、どんどんこの道を追求していきたいの」など、良い意味で、新しい野望にも着手していくことができます。

いずれにせよ、「やっと、色々、落ち着けた! 」と実感していけるから、腰を下ろしながら、次の可能性を育てていけたり、今、向き合わなければいけないことにちゃんと向き合えていけたりして、着実に成果を残していける時間になりそうですよ。

「落ち着け。落ち着いて取り組めば大丈夫。絶対に私なら大丈夫」

と心の中でつぶやきながら、新しく見えてくる景色に向き合っていってくださいね。

2026年上半期のあなたの旅が、素敵なものになりますように!

2026年上半期の仕事面でのあなたのテーマは「ど、ど、ど、ど、どうしよう。仕事運が良い状態になってしまっている!」です。

2026年上半期の天秤座の仕事運の話をしていく前に、お話したいことがあります。天秤座は元々、自分の中に「冒険期」と「内向期」のようなシーズンを持っていたりするのですね。

「冒険期」に差しかかると、「外に出て、自分の世界を広げよう」と、自分を売り込んだり、積極的にチャレンジをしていく。そして、その「冒険期」をある程度やった後は「内向期」になって、「誰にも会わずに、コツコツと自分で考えていきたい。研究していきたい。これまでのやり方を反省していきたい」など、内にこもりたい気持ちが強くなるのです。

それで、2026年上半期のあなたは、上で説明してきた「シーズン」に関して、少し不思議なところが出てくるのです。それがどういうものなのかと言うと、「冒険期と内向期が同時にやってくる」みたいな流れが出てきそうなのですね。具体的には、この時期のあなたは仕事面において、「人気運」や「評価運」、「新規の依頼運」が、けっこう爆発していきます。でも、あなた個人としては「ひー、人に会いたくないのに、なぜか知らないけど、周りから必要とされまくる」など、こもりたい気持ちが出てきやすい。気持ちとは裏腹に、思った以上に「仕事運が良い」と感じられるシーンが増えていきそうなので、そのギャップに「ど、ど、ど、ど、どうしよう。本当はもっと、遊んでいたいのに」と戸惑ってしまうことなんかもありそうです。

この時期は、「本当はプライベートの方に力を入れたかったのに、仕事が忙しくなりそうだな」とか、自分が望んでいた方向とは違ったかたちで、成長や結果の芽が育っていってしまうこともありそうです。そういう意味で、2026年上半期は、「ただ状況に合わせて動いていく」というよりは、自分なりの方針、優先順位を決めて、また、周りにいる人とちゃんと協議や話し合いもしながら、「どういうかたちで、仕事に取り組んでいくか」を、しっかり決めていくのが良さそうです。

2026年上半期の恋愛面や人間関係でのあなたのテーマは「む、この問題、ちょうど予習してきたやつだ! 」です。

2026年上半期の天秤座は運勢的に、「成長のテストと報酬」がやってきそうなのです。

まず、「成長のテスト」というキーワードから説明したいのですが、運の持つ不思議な性質のひとつに、「運命から渡された宿題に対して、上手くクリアできなかった人には、また時間を置いて、同じような宿題が与えられる」みたいなことがあったりするのです。いきなり、すごく厳しいことを言ってしまってごめんなさい。

たとえば、ある人が、あるピンチに出合った際に「嘘をつくこと」によって切り抜けることができたとします。でも、それで「めでたしめでたし」とはならないのが、「運」や「人生」の面白いところで、今度はもっと、「嘘をつくと、取り返しのつかない大事になってしまうような問題」が、なぜか巡ってきてしまうのです。ただ、「今度は嘘をつかないで、誠心誠意向き合った」みたいな行いをすると、そこから不思議なご褒美のようなものがもらえたりする。

ここでは、「良くない例」を出してしまったのですが、「幸運の出題者」は、「その人が前回よりも正直なのか、勇気を出してみたのか。思い切って変化をしてみたのか」など、そういうポイントをすごくちゃんと見ようしてくる。

2026年上半期の天秤座は、恋愛面や人間関係において、このような「成長のテスト」が出題されやすいのです。今からでも十分間に合うので、2025年を振り返る時間を持ってみてくださいね。そして、「人間関係において冷や汗をかいたこと」、「ピンチになったこと」、「もうちょっと〇〇してみても良かったかも知れないこと」などを振り返って、改善案があったら、メモをしておくのもお勧めです。それで、「もう一度、同じような事態が巡ってきたら、私としてはどう行動していきたいか。どう対応していきたいか」の方針を決めていくのが良さそうです。実際、この時期のあなたは、「前回はこの人に対して、話も聞かずに言い返してしまったけど、今回はちゃんと話を聞けた。そしたら、前回よりもスムーズな話し合いができて、さらに、信頼関係も深まった気がする」など、反省を活かして、より良い関係性を築くことができそうですよ。

また、この時期のあなたのキーパーソンは「この人、背中に羽が生えているんじゃないか? 」と思ってしまうぐらいに、ある分野に対しての行動力やフットワークの軽さが目立つ人です。

何かですね、「真夏なのに、週に一回フットサルをやっている人」とか、あなたから見て、「到底真似できない。すごいっすね」と言ってしまうような人と、縁ができやすいのです。あなたとしては、相手の行動をただ「すごいなぁ」と思って、感心し続けるだけなのだけど、相手にとってみたら、「あなたにリスペクトされて、認められている」と思えて、嬉しいのです。そういうわけで、「到底真似できない。すごいなぁ」と感じる人をちゃんと捉えていってみてくださいね。