乙女座

2026年上半期の乙女座の運勢の話をしていきたいのですが、その前にまず、大きな全体の話からさせてください。

今、乙女座だけではなくて、我々すべてが、いわゆる、「荒波の時代」の中に生きています。そして、そのような「荒波の時代」の中にいる乙女座を占っていった時に、大きくふたつの力が育っていたのですね。

ひとつは、「今、自分の目の前にある大切なものを守っていこうとする力」です。

時間、プライベート、仕事、家族、お金、これまで続けてきたこと、これからの可能性など、人によって、「何を大切に思い、守っていくか」や「その優先順位」は異なっていくのですが、あなた自身が「これは絶対に守りたい」と考えるものを、守り抜いていく覚悟がかなり強まっているのです。

「自分にとって、何が大切かを決めて、それを守っていくこと」は、自分自身が「ただいま」と言って帰ってこられる「港」を守る感覚に似ていて、「ただいま」と言える場所があるからこそ、「いってきます」と言って、また冒険の旅に出かけることができるのです。この、「ただいま」と言って帰っていける場所を守り、育てていくことは、あなたにとって、本当に大切なミッションになっていました。

そして、荒波の時代に伸びていく、ふたつめの力は、「的を絞って、やりたいことをやっていく力」です。

2026年上半期の乙女座の運勢を見ていくと、2024年がひとつの大事なターニングポイントになっていることが多いのです。2024年のあなたの周辺には「改革」及び、「次に面白いことをやっていくからこそ、今まで続けてきたことに対して、区切りをつける」など、「創造と破壊」のような運勢がかなり強く入っていました。そして、2024年から2025年までの間、乙女座は「日常のことをやりつつも、ピンポイントでやりたいことを絞って、今までやってこなかったことをやっていく」など、コツコツと「未来に繋がっていく風穴」を開けていくような、「掘削（くっさく）作業」をずっと続けてきた印象もあります。

日々の生活、そして、大事なものを守っていきながら、ピンポイントで、「こういう試みができそう! 」と発案し、それらの企画をひとつひとつ、実現してきた。ここ数年間のあなたは、荒波の時代の中で、歯を食いしばりながら己を磨いてきたのです。

何が言いたいのかと言うと、これから先の運勢を始めていく前の段階で、あなたはすでに「大変な毎日」に向き合い、そして、自分なりにちゃんと成長や変化をしてきたのです。これは本当にすごいことだったのです。

話が長くなってしまいました。それでは、そのような荒波の中で鍛えられてきた乙女座は、この2026年上半期に一体何をしていくのか。一緒に見ていけたら嬉しいです。

2026年上半期の乙女座は「自分の頭で考えて、次の面白さを作っていく」のオレンジが出ていました。

まず、2026年上半期の乙女座は少しだけ、「一匹狼的な感覚」が強まっていきそうなのですね。やや過激な言い方になってしまうのですが、「あ、私、みんなと同じような答えを出さなくても大丈夫です。私は私で考えていきたいし、みんなと同じような結論を出していくことが、そんなに大事だとも思っていないので」みたいな感じで、自分の嗅覚や感性を磨いて、独自の道を歩んでいきそうなのです。

どうして、この時期のあなたに「一匹狼の感性」が育っていくのかと言うと、これがすごく壮大で、やはり、順番に説明していかなければいけないのです。この「自分の頭で考えて、次の面白さを作っていく」というのが、2026年上半期の乙女座にとってのメインテーマになっていくものだから。

改めて、この2026年上半期の乙女座は「アイデアの力」がすさまじいものになっていきそうなのです。仕事面でも、プライベートでも、あなたが考え出したことは「すごい! 」と評判を呼び、あなた自身もまた、自分が生み出したアイデアの上に乗っていって、次から次へと、「これまでやってこなかったこと」をやり遂げていく流れが出てきます。周りからの評価ではなく、「あ、私、このアイデアやプロジェクトをもっと、自分なりに追っていきたい」など、自分自身の興味として、探求していきたいテーマも出てきたりしそう。

その「アイデア」の発生源の話になるのですが、この時期のあなたは色々なことに対して、「これは本当に正しいことなのか? 」と疑問を抱きます。

その一例を挙げたいのですが、バンドを組んで、音楽活動をしている人がいたとします。その人たちが音楽活動をする上で、もっとも大切なこととして、「自分たちの音楽を聞いてもらう」という行為が挙げられます。

その際、乙女座は、この「聞く」という行為をもっと直感的に掘り下げていく。「聞くって、色々なかたちがあるよね」と言い出すのが、2026年上半期の乙女座なのです。「ライブ会場に足を運んでもらって、聞いてもらうのが一番だけども、それ以外にも、聞くは掘り下げられる」と考えて、「3分30秒の音楽を聞いてもらうために、まずは10秒を聞いてもらおう」とひらめいたり。

もちろん、そのような芸術活動をしている人は、色々な信念を持ってやっているでしょうから、「10秒の切り抜きなど、絶対に許せない」と感じることもあります。でも、「理想」を叶えるために、現実的に、「色々とできることがあるんじゃないか? 」と考えていくのが、この時期の乙女座の使命のひとつになっていきそうなのです。

また、「聞く」という行動や現象を他の角度からも掘り下げていって、「人にとって、言葉が一番心に残っていくリズムや音程はどこにあるのだろう? 」とか、「この人の表現はわかりやすい。句読点の使い方をちゃんと工夫しているような気がする」など、自分なりの研究と探求を続けていく。

元々、乙女座は「思考の鬼」とも言えるぐらいに、直感力と、ロジカルな思考の組み立てを織り交ぜながら、色々な考えを出していきます。誰かが出したアイデアを「こういう直し方をしたら、もっと伝わりやすくならない? 」と編集したり、手直ししていくようなこともできる。

何か、「今の時代において、楽しいとは何か? 」と掘り下げていく、あなたの思考のトピックが、そのまま「ある雑誌の表紙のタイトル」になるような感じがあるのです。「自宅から徒歩10分でできる、初めてのキャンプ」など、本当に色々なことを考えていく。今の時代、検索をしたり、AIに言葉を投げかければ、「それらしい答え」は出てきます。でも、それらの答えには満足できなくなったのが乙女座であり、「おでんは、どこまでがおでんなのか。私はおでんの境界線を知りたい。ウィンナーまでは、全然おでん」など、そのような独自の研究を重ねていきそうなのですね。

もうひとつだけ、ここでお伝えしたいことがあって、「自分独自の思考を重ねていく」、「答えを検索するのではなくて、自分で確かめていく」、「みんなと同じ結論を出すことを重要視しない」など、そのような姿勢を持った乙女座は、少しだけ「みんながいる場所」から距離を取っていくような性質も出てきます。

ただ、この「距離の取り方」は悪いものではなくて、2026年上半期のあなたは、「メインストリートではなくて、一本横道に入った細い路地から、新しいカルチャーを発祥させていく」など、かつて、「裏原宿系」と呼ばれていたものに近い感覚の動きをしていくのですね。

そういう意味で、この時期の乙女座は「少し都心から外れているけど、家賃がそこまで高くない、面白い街」など、「大きな力に巻き込まれないで、独自のカルチャーや歴史をちゃんと守っていこうとしている人や場所」に縁ができやすいですよ。

みんなと同じ正解や結論を出していくことに頑張り過ぎて、疲れていってしまったり、「みんなと違う私は、おかしいのかな」と不安になってしまったり。そういうことに対して、「え、それって、何のための労力なの? 」とバカバカしくなってしまうのです。「必死になるだけじゃなくて、もうちょっと、みんなにとっても居心地が良くて、でも、ちゃんと独自の信念やカルチャーがある面白いものを、もう一回ちゃんと作り直していきましょうよ」というのが、2026年上半期のあなたの呼びかけになっていきますよ。

だから、面白い匂いがする人やモノに出合ったら、勇気を出して、「面白いですね! 」とか、「失礼を承知で言いますが、あなたは変人ですか? 」と声をかけてみて。

そして、不思議なことに、2026年上半期は、あなた自身も「あなた面白いですね。もしかして、変人ですか? 」と、誰かからセンスを見抜かれ、発見されていく運きが盛んになっていきます。

お互いの変人性を発見し合い、刺激をし合っていくような「変人互助会」を創設し、盛り上げていっちゃってくださいね!

2026年上半期の仕事面でのあなたのテーマは「『損して得取れ』が基本方針」になっていました。

2026年上半期の乙女座は、仕事運がかなり盛り上がっていきそうなのです。あなたの仕事に対して、周りからの注目度が上がっていくし、「これまでやってきた工夫や労力が報われていく」ような時なので、金銭的な対価や条件面での厚遇なども得られやすいですよ。あと、「引き受けても面白いかも」と感じられるようなチャンスがやってきやすくなっていたりもするので、スケジュールや体調の管理などをしながら、どんどんお仕事を進めていくような半年間になりそうです。

この時期のあなたには、「チャンスをモノにしていく。今回のチャンスで終了していくのではなくて、ちゃんと、次のチャンスにも繋げていく」など、チャンスに対して、かなり根強く、知恵を絞って向き合っていく姿があったのですね。

ここの部分、もう少しだけ掘り下げていきたいのですが、世の中には「定期便」のようなかたちで、色々なところから「次のチャンス」を受け取っていくような人がいます。そして、そのような人には、「お客様還元セールをちゃんとやっている」という特徴があったりするのです。

どういうことなのかと言うと、仕事をやっていると、成果を出していくことや、売り上げを出していくことは、主要なミッションになっていきますよね。でも、「売り上げ」の大本は「お客様の財布から出したお金」であるから、たとえば、どこかで「今度は我々が少し損をして、お客様の得になるような試みをしたいです」と、相手に還元していくような選択をする。つまり、時々は「自分と関わっている人に喜んでもらうための損」をしていくような人が、結果的に色々なチャンスに恵まれていくようになるのです。

この時期、あなたの仕事運を上げていく台詞として、「ここはちょっと、損をしておくか」と言っていくことが、大事になっていきそうですよ。もちろん、「全部の場面で、自分よりも周りを大事にする」など、そのような自己犠牲の態度で臨むのではなくて、「この人は、この場所に何を求めてやってくるのだろう」など、持ち前のアイデアの力を使って、相手に同調し、想像をしていくことが重要になります。それをやっていくと、あなたにしかできない「仕事の技」が増えていくはずだから。

その他にも、「この損は、本当に損なのか? 」をちゃんと考えていく必要も出てきます。必要な損、ただの損、得に変えていける損など、色々な損を扱っていきながら、ちゃんと次のチャンスに繋げていくことができそうですよ。

2026年上半期の恋愛面や人間関係でのあなたのテーマは「あんた、おいらの長所が見えるのかい? 」です。

まず、こういう話からしていきたいのですが、乙女座は人間関係において、「入口は広いし、待合室や応接間も広めにとってあるけど、本当に大事にしたい人を入れるお部屋は隠し部屋。その隠し部屋には、審査を通り抜けた人しか入れない」みたいな特徴を持っています。

どういうことなのかと言うと、あなたは元々、人が隠し持っている魅力やセンス、そして、面白さを見抜く力を強く持っています。いわゆる、「面白い変人」と呼ばれる人の発掘係のような役割も担っているのです。そして、そういう「変わり者」だけではなくて、いわゆる、「有能な人」とか、「社会常識がある人」など、色々な人とも付き合っていく。乙女座の面白いところは、「面白い変人」と「社会常識がある有能な人」の、両方との付き合いがあって、場合によっては、「活きの良い変人に出会いました。今度の御社の展示会で、その才能を発揮すると思います」など、橋渡しのような役割もしていくのですね。

一方で、そのような役割の範疇を越えて、あなたが、「この人とは本当に大事に付き合っていきたい。隠し部屋にも入れたい」と思える人は、少し過激な言い方になるのだけど、「自分のすべてを捧げても良い」と感じる人なのですね。なんていうか、あなたにとって、「ここまではやったから、あとは勝手に何とかしてね」と、いくらか突き放せる割合を持っている人は、知人や友人の枠に入るのだけど、「大切に付き合っていきたい」と決めた相手には、「あなたがやることに関しては、最初から最後まで、全部見せてほしい。その付き添い人になりたい。なんなら、観客席から降りていって、あなたの邪魔をする人間をぶん殴っていくぐらいの覚悟がある」と、熱い性質を持っていくのです。

そのように、乙女座は「川で砂金を探し続ける」ような感じで、色々な人材を発掘したり、選んでいったりするのですが、2026年上半期においては、そこに新しい流れが入ってきそうなのですね。

何が言いたいのかと言うと、この時期のあなたは、人間関係の入り口が「紹介」になっていきそうなのです。つまり、あなたの方から働きかけていくのではなくて、「あれさ、あなたに紹介したい人がいるのだけど」と、予期しなかったところから、誰かを紹介されたり、知り合っていくような機会が多くなりそうなのです。また、ピンポイントで、あなたが持っている個性や特性、面白さなどが評価され、必要とされていくことも増えていきそうですよ。「あんた、おいらの長所が見えるのかい? 」と、ビックリしていくようなことも増えていきます。

この時期のあなたのキーパーソンは、あなた自身が「この分野においては、この人は私より数段レベルが上の人だな」と感じられるような、いわゆる、「敵わない」と思える人です。そういう人に食らいついていくことで、大きな成長ができそうですよ。そもそもの話になるのですが、「この人、私より数段レベルが上の人だ」と、他人のことを「上だ」と認められること自体が、本当にレベルが高い人の行いだったりします。だから、「すごい」と思った人の、知識、考え方、センス、言っていることの正しさなどについて、「うわー、また言い返せなかった」と思ったとしても、なんとか一生懸命、「追いつこう」としていってみて。「はいはい、あなたはすごいです。私はダメです」と心を閉ざすのではなく、「学ぼう」とする姿勢を見せていってみて。それによって、人間関係だけではなくて、全体的な運も上がっていくから。